
歯のホワイトニングというのは、歯を白くするための処置ですので、当然のことながら主な効果も「歯が白くなる」ことです。
ただ、歯のホワイトニングには、歯が白くなる以外にも、いくつかの効果が期待できます。ここではそんな歯のホワイトニングの副次的な効果について詳しく解説します。
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1. ホワイトニング処置前には歯面清掃を行う
歯のホワイトニングを実施するにあたって、歯科医院ではまず歯面の清掃を行います。歯の表面に歯垢や歯石などが沈着していると、ホワイトニング処置を施したところで適切な効果を得ることができません。
そのため患者さんに来院してもらった際には、PMTCなどを行って歯面を綺麗に清掃します。そういう意味では、ホワイトニング処置を受けた後は、歯の表面も非常に清潔な状態にあるといえます。
2. 口腔衛生状態が向上する
ホワイトニング処置を施すこと、多くの患者さんは口腔清掃へのモチベーションが高まります。お金と時間をかけてせっかく白く綺麗にしたのですから、その効果を長持ちさせようと思うようになるのです。
結果、毎日の口腔清掃をしっかり行うようになり、衛生状態も向上していきます。これはホワイトニングによる副次的効果としては非常に重要な点といえます。
なぜなら、口腔衛生状態が向上すると、歯の着色を防げるだけでなく、むし歯や歯周病の予防にもつながるからです。
3. 笑顔が増えるようになる
歯のホワイトニング処置を希望される患者さんは、その多くが歯の着色や変色へのコンプレックスを抱えていらっしゃいます。歯が汚れているという自覚があるからこそ、お金と時間をかけてでも白く美しくしたいと思うのです。
こういったコンプレックスを抱えていると、自ずと笑顔が減っていきます。口を開いて笑うと、着色している歯が目立ってしまうため、意識的にも無意識的にも笑顔を控えるようになってしまうからです。
ホワイトニング治療によって歯の着色が改善されれば、口元のコンプレックスも解消され、自ずと笑顔も増えるようになります。これは歯のホワイトニングによる直接的な効果ではありませんが、日々の生活上、とても重要な点といえます。
4. 自分に自信が持てるようになる
むし歯や歯周病を発症しているケースはもちろんのこと、歯の着色が目立っているケースでは、食生活などの生活習慣に何らかの問題があることが多いです。
例えば喫煙や糖類の過剰摂取など、原因を挙げればきりがありませんが、多くのケースでそうした乱れた習慣への罪悪感というものは、患者さん自身が抱えていることがほとんどです。
わかっているけどやめられない、というのが本音かと思います。そんなケースでは、歯のホワイトニングを受けることによって、口腔衛生への意識が高まり、食生活や喫煙習慣などを改める傾向にあります。
つまり、生活習慣を自己管理できるようになるため、自分自身に自信が持てるようになるのです。
5. むし歯予防に効果がある
最後は、歯のホワイトニングによるむし歯予防効果についてです。歯を白くするだけなのに、どうしてむし歯予防の効果があるのか不思議に思われる方もいらっしゃることでしょう。
実は最近、ホワイトニング処置に使用する薬剤に、フッ化物が含有されたものが活用されるようになりました。フッ化物というのは、歯質を強化する物質で、むし歯を発症しにくくなることで有名ですよね。
これをホワイトニング処置と同時に歯に作用させると、単にフッ化物を作用させるよりもむし歯効果が高いというデータが存在しています。
確かに、歯のホワイトニングというのは、エナメル質を再構成させる処置ですので、そこに歯質を強化するフッ化物を作用させれば、むし歯予防効果が上昇することは容易に想像できます。
この点については、そうしたホワイトニングを実施している歯科医に詳しく聞いてみることをお勧めします。
6. まとめ
歯を白くするホワイトニングには、歯を白くするという主な効果以外にも様々な副作用が期待できます。フッ化物を利用した歯のホワイトニング以外は、どれも間接的な効果ではありますが、人生を豊かにする上ではとても重要な点といえます。
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