
皆さんは疲れた時に自分の口臭を強く感じたことはありませんか?
実は、疲労と口臭というのは、ある程度の関係性があります。
ここでは疲労が口臭の原因になる理由や、貧血と口臭との関連についても詳しく解説します。
スポンサーリンク
1.疲労による体の変化
疲労が蓄積すると、私たちの体には様々な変化が生じます。
1-1.免疫力の低下
皆さんも仕事などで疲れがたまると、風邪をひきやすくなった経験があるかと思います。
これは疲労によって、体の免疫力が低下したことが関係しています。
ですので、健康な状態であれば感染するはずのない弱い細菌やウイルスにも、いとも簡単に感染してしまうことがあるのです。
それは口腔内も同じです。
口腔内は常に外気や食物が通過していますので、色々な細菌やウイルスに感染するリスクがあります。
疲労で免疫力が低下すると、普段は感染することのない細菌が口腔内に住み着き増殖し、口臭の原因となることがあります。
1-2.ストレスによる唾液分泌の低下
疲労とストレスとは切り離すことのできないもので、疲労がたまればたまるほど、ストレスも心身に蓄積していきます。
そしてストレスというのは、全身の様々な機能を低下させることがあるため、ため込むことは非常に危険です。
口腔内においては唾液の分泌を低下させることがあります。
皆さんも極度に緊張したり、強いストレスを感じたりしている時に、口の中がカラカラになった経験があるかと思います。
それも疲労やストレスによる唾液分泌の低下と同じ現象です。
そして、唾液の分泌が低下すると、口腔内の細菌が増殖しやすくなり、結果として口臭の原因となるのです。
2.貧血による体の変化
貧血という状態は、場合によっては口臭の原因になることがあります。
一見すると、貧血と口臭には関連性がないように感じますが、実はそうではないのです。
2-1.鉄分不足で乳酸が発生する
貧血になると、全身に様々な変化が生じます。
それは血液中の鉄分が不足しているからです。私たちの血中には、一定量の鉄分が存在することで、全身の機能を正常に働かせることができます。
その最も大きな機能は呼吸です。血中に適正な量の鉄分が存在することで、酸素を全身へと運ぶことが可能となるのです。
貧血で鉄分不足になると、全身への酸素供給量が減少し、乳酸が発生します。
乳酸が作られるとその過程でアンモニアも生成されるため、臭いの原因となってくるのです。
例えば、全身で作られたアンモニアが肺を通して体外へ排出される際に、口臭を生じさせることがあるのです。そうして貧血が口臭の原因となります。
2-2.貧血でドライマウスになる
貧血になると口が乾きやすくなります。貧血は女性に多く現れる症状ですので、女性の方は貧血によるドライマウスを実感したことがあるかもしれませんね。
女性は生理などとの関係から貧血になる傾向が男性よりも高いです。
ドライマウスになると、口腔内の細菌が増殖しやすくなりますので、自ずと口臭も強くなってきます。
2-3.貧血で自律神経が乱れる
貧血は、全身の機能に悪影響を及ぼします。
その中でも重要なのが自律神経の乱れです。自律神経というのは、ホルモンのバランスなどを調節している重要な機構で、それが乱れると全身に様々な異常をもたらすからです。
例えば、貧血によって自律神経が乱れると、女性ホルモンの分泌に異常が生じ、その結果、口臭の原因となることもあります。
自律神経の乱れはストレスを生じさせる原因ともなりますので、口臭との関連も強いといえます。
3.まとめ
このように、疲労や貧血というのは、口臭との深い関連が認められます。
どちらも口臭を発生するだけではなく、全身の機能にも大きな悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
ですので、口臭予防だけでなく、全身の健康維持という観点からも、疲労や貧血というものは一刻も早く改善すべきものであるといえます。
とりわけ口臭が気になっている方は、今日から疲労やストレスをためない生活を心がけてみましょう。
貧血に関しても、医療機関を受診して、適切な処置を受けることをお勧めします。
スポンサーリンク