
皆さんはこれまで、喉に異物感を感じたことはありませんか?
喉がイガイガしたり、刺すような痛みを感じたりすることがあれば要注意です。もしかしたら喉の奥に口内炎ができているかもしれませんし、全く別の病気かもしれません。
ここでは、そんな喉の異物感の原因について口内炎を中心に詳しく解説します。
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1.口内炎が原因のケース
喉に異物感や違和感があって、その原因であるケースは多々あります。例えば食事の際に、魚の骨などで喉の粘膜を傷つけ、そこから細菌感染を起こすと、喉に口内炎が生じることがあります。喉の粘膜というのは、常に飲み物や食べ物などと接触する部位でもありますので、通常の口内炎より治りが遅くなることがありますので注意が必要です。
それから、風邪を始めとした全身疾患の一症状として、喉の口内炎が生じることもあります。いずれにせよ、喉に異物感や違和感があり、食べ物を飲み込む時に痛みを感じることがあります。
2.嚥下障害が原因のケース
喉の異物感の原因は、口内炎だけではありません。
実際、病院で喉の奥を調べてもらっても、とりわけ異常がないケースがあるのです。その場合は、嚥下障害が疑われます。嚥下障害とは、ものをのみ込む際に働く筋肉や神経に異常があって、喉に異物感や違和感が生じる病気です。
ただし、嚥下障害の場合は、喉の異物感や違和感が生じるのは、主にものをのみ込む時であり、口内炎が原因のケースとは症状が少し異なります。
3.喉頭異物症が原因のケース
喉頭異物症という病気でも、喉に異物感や違和感が生じることがあります。場合によっては、喉に刺すような痛みを感じるのも喉頭異物症の特徴です。そんな喉頭異物症は、自律神経障害によって引き起こされることが多いです。
つまり、実際には喉の奥に異物はないのですが、喉がイガイガしたり、時には刺すような痛みを感じたりすることもあります。
それから、胃腸障害によっても喉頭異物症が引き起こされることがあります。胃や腸の運動が障害されると、間接的に喉の閉塞感や違和感なども誘発されるのです。
4.喉に腫瘍ができているケース
喉の異物感で最も注意すべきなのは、喉に腫瘍ができているケースです。
喉に腫瘍ができていると、当然のことながら異物感や閉塞感などが生じます。この腫瘍は、口内炎が悪化することで生じることもありますので注意が必要です。
つまり、喉の口内炎を放置し続けると、腫瘍化することもあるのです。
5.喉の異物感を調べる検査
喉に異物感や違和感、それから刺すような痛みを感じたら、口内炎を始めとした様々な病気が疑われますので、まずは病院に行くことをお勧めします。病院では、喉頭鏡と呼ばれる器具を使って、直接喉を診察します。もしそこに口内炎があれば、喉の異物感の原因となりますので治療を行いやすいです。
ただ、腫瘍が見つかった場合は、そこからいくつかの検査を経て治療計画を立てていき、ようやく治療が始まります。
もしも喉頭鏡で喉に異常が見られない場合は、上述したような嚥下障害や喉頭異物症などが考えられますので、別途、必要に応じた検査を行っていくこととなります。治療内容もそれぞれのケースで大きく異なってくることでしょう。
6.まとめ
このように、喉の異物感や刺すような痛みを感じたら、喉やその周囲に何らかの異常があることがほとんどです。
それは口内炎のようにわかりやすい病変であることが多いのですが、嚥下障害や喉頭異物症のように、一見すると原因が特定できないケースもありますので要注意です。
ですから、喉に異物感があり、それがある程度長く続くのであれば、専門家である医師に一度診てもらうことをお勧めします。喉の異物感や違和感には、上述したような様々な原因が考えられますので、それをまず特定することが重要です。
いずれにせよ、喉の周囲の粘膜や筋肉、時には神経に異常が生じている可能性がありますので、適切な処置を受けることが大切です。
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