歯ブラシよりもワンタフトブラシの方が効果あるって本当?
- 2017/9/2
- 歯ブラシ

歯磨きの際には、皆さん市販されている歯ブラシを使っていますよね。
毛先に切り込みが入ってジグサグになっていたり、毛が太かったり細かったりといろいろなバリエーションがあるかと思います。その他、歯ブラシにはワンタフトブラシと呼ばれる特別な形をしたものが市販されているのをご存知でしょうか。
ここでは、そんなワンタフトブラシの特徴や通常の歯ブラシとの違いなどについて詳しく解説します。
スポンサーリンク
1. ワンタフトブラシってなに?
ワンタフトブラシとは、ヘッドの部分がとても小さな歯ブラシです。通常の歯ブラシは、ヘッドの部分がいくつも連なっているのですが、ワンタフトブラシはその名の通り1つの束しかありません。柄の部分も通常の歯ブラシより細くできています。
2. ワンタフトブラシの使用目的
ワンタフトブラシは、通常の歯ブラシでは磨きにくい場所を磨くための歯ブラシです。具体的には、乱杭歯のように歯がバラバラな方向に生えている歯列や一番奥の歯などが該当します。
こういった部位は通常の歯ブラシでは綺麗に汚れを除去できないため、ワンタフトブラシを活用することが望ましいです。一度使ってみるとわかりますが、ヘッドの部分が小さいと、本当に細かいところまでブラッシングすることができるのです。
3. 歯ブラシとワンタフトブラシはどちらが優れているのか
3-1. 歯ブラシで効果的に磨ける部位
歯ブラシとワンタフトブラシは、基本的に用途が異なる清掃用器具とお考えください。歯ブラシは主に歯列全体を磨くもので、平らな歯面に大きな効果を発揮します。
ですから、歯の表側と裏側を磨くのに適した清掃用器具です。もちろん、歯ブラシの使い方によっては、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目などもある程度効果的に磨くことができます。
3-2. ワンタフトブラシで効果的に磨ける部位
一方、ワンタフトブラシはヘッドの部分が小さく、先端が尖っているという点から平な歯面を磨くのにはそれほど適してはいません。
それよりも歯が入り組んだ場所や大きなヘッドでは入り込めないような歯と歯の間などを磨く上で大きな効果を発揮します。
3-3. 磨く部位によって効果が異なる
このように、歯ブラシとワンタフトブラシでは、部位に応じて使い分けることとなるので、一概に優劣をつけることはできません。歯磨きをする部位によって、それぞれにメリットとデメリットが発生することになるからです。
ただし、歯磨きをする時間が十分にあって、適切なブラッシング法を実践できるのであれば、ワンタフトブラシで全ての部位を磨いても良いといえます。
ヘッドの部分がコンパクトな形態となっているため、使い方によっては全ての部位で効果的なブラッシングを行うことが可能です。
4. ワンタフトブラシで歯周病予防
歯周病の主な原因は、歯と歯茎の境目の磨き残しです。
この部分に歯垢が堆積すると、やがて歯石へと変化していきます。これらに含まれる細菌が歯茎に炎症を引き起こすことから歯周病は始まります。
ワンタフトブラシは、この部分の歯垢除去を効率的に行えるため、歯周病予防には最適な清掃用器具といえます。
通常の歯ブラシと使い比べをしてみるとわかりますが、ワンタフトブラシを使うと、歯と歯茎の境目を磨き残しなく綺麗なブラッシングできるのです。
5. 矯正装置を装着している人にお勧め
矯正治療中で、マルチブラケット装置を装着している場合は、普通の歯ブラシではなかなか綺麗に歯磨きすることができます。
そこで有効なのがワンタフトブラシです。ワンタフトブラシなら、複雑な構造の矯正装置が歯面に装着されていても、難なく汚れを落とすことが可能です。
6. まとめ
歯ブラシとワンタフトブラシは、どちらも優れた清掃用器具ですので、目的に応じて使い分けることをお勧めします。
歯並びというのは、ひとりひとり大きく異なるものですので、歯ブラシとワンタフトブラシを使う部位も人によって異なります。
ですから、この2つの歯ブラシの特性を理解した上で、それぞれがベストと思える使い分けの方法を模索していきましょう。可能であれば、毎回の歯磨きで両方のブラシを活用することをお勧めします。
スポンサーリンク