口の中というのはとても繊細で、小さなデキモノが出来ただけでも、すごく気になってしまうものですよね。
わかりやすい例が口内炎で、ほんの数ミリのデキモノなのに、気になって舌で弄ったり、痛みや痒みで物事に集中できなくなったりしてしまいます。
そんな口内炎は、歯磨き粉が原因になるという話を聞いたことはあるでしょうか。
ここでは、歯磨き粉が口内炎の原因になるのかどうかや、どんな成分が有害とされているのかについて詳しく解説します。
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1.歯磨き粉でも口内炎になるって本当?
歯磨き粉は歯の汚れを落とすケア用品ですので、基本的に口腔内への悪影響はありません。
適切な方法で歯磨きをしていれば、何ら問題はないでしょう。
けれども、歯磨き粉に含まれる成分を細かく見ていくと、口腔内に有害な作用を引き起こし得る物質が含まれていることがわかります。
それはラウリル硫酸ナトリウムです。
このラウリル硫酸ナトリウムは、人によって口内炎の原因になる可能性がありますので注意が必要です。
2.ラウリル硫酸ナトリウムが口内炎の原因となる理由
ラウリル硫酸ナトリウムは、高濃度に摂取すると発がん性を発揮すると考えられています。
いわゆる発がん性物質と呼ばれるものです。
また、口腔粘膜に接触することで、炎症を引き起こすこともあるのです。
これがラウリル硫酸ナトリウムによって口内炎ができる理由です。
それだけ聞くと、ラウリル硫酸ナトリウムはとても危険な物質で、なぜ歯磨き粉というオーラルケア用品に含まれているのか疑問に思われることでしょう。
3.なぜ歯磨き粉にラウリル硫酸ナトリウムが含まれているのか
ラウリル硫酸ナトリウムは、発泡剤や洗浄剤としての機能を期待して、歯磨き粉に含有されています。
発泡剤というのは、歯磨き粉を泡立たせることで、清掃効果を高める役割を果たします。
洗浄剤としての役割は言うまでもありませんね。
このようにラウリル硫酸ナトリウムは、歯垢や食べかすといった歯の汚れを効果的に落とす上で、非常に有益であるといえるのです。
ただ、それでも口腔粘膜に害を与える可能性があるのなら、使用を控えるべきだと思いますよね。
この点については、あくまで高濃度のラウリル硫酸ナトリウムが作用した場合の話であって、市販されている歯磨き粉の含有量では、それほどリスクは高くないといえるため、今現在、この物質を歯磨き粉に含まないよう、国が指導することもないのです。
4.ラウリル硫酸ナトリウムが含まれていない歯磨き粉を選ぶ
市販の歯磨き粉に含まれているラウリル硫酸ナトリウムの有害性というのは、それほど高くはないとはいえ、人によっては口内炎の原因になることもあります。
そうした人は、できるだけラウリル硫酸ナトリウムが含まれていない歯磨き粉を選ぶことをお勧めします。
歯磨き粉には、パッケージに配合成分が記載されていますので、購入する際に目を通してみましょう。
5.歯磨き粉の成分で口の中に悪影響が出る可能性のあるもの
歯磨き粉には、ラウリル硫酸ナトリウム以外にも、有害性が心配される成分がいくつか含まれていることがあります。その代表がフッ素と研磨剤です。
5-1.フッ素で下痢や嘔吐が誘発されることがある
フッ素が歯質を強化してくれるというのは、誰もが知っていることかと思います。
それだけに、市販されているほとんどの歯磨き粉には、フッ素が含まれるようになりました。
実際フッ素は、歯を強くしてくれるため、虫歯にかかりにくくなります。
けれども、フッ素を過剰に摂取すると、下痢や嘔吐などを引き起こすことがありますので注意が必要です。
5-2.研磨剤で歯が摩耗する
歯磨き粉に含まれる研磨剤は、しつこい歯の汚れを落とす上で非常に役立ちます。
その反面、研磨作用が高まり過ぎると、エナメル質を摩耗させてしまうこともあるため注意しましょう。
研磨剤による歯の摩耗が怖い方は、研磨剤が含まれていない歯磨き粉を使うことをお勧めします。
6.まとめ
歯磨き粉に含まれるラウリル硫酸ナトリウムは、口内炎の原因になることがありますので、普段から口内炎ができやすい人は、ラウリル硫酸ナトリウムが含まれていない歯磨き粉を選びましょう。
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