口内炎は、お口の中にできる病気の一種です。ストレスや疲れで免疫が下がったり、先が尖った食べ物などで粘膜が傷ついたりした際に発生します。
そこに細菌やウイルスが感染することで、炎症反応が生じています。ですから、皮膚にできた傷口同様に、外から刺激が加われば痛みを感じるのです。
口内炎の大きさや性状によっては、飲み食いすることさえ苦痛になることもあります。
ここでは、口内炎に優しい食べものについて説明いたします。
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1・しみる口内炎に対して、しみることなく刺激しないための食べ物はあるのか?
1-1.栄養価が高く噛む回数の少ない食品
冒頭でも述べた通り、口内炎は一種の傷口です。粘膜に裂傷や潰瘍ができている状態ですので、食べるものには細心の注意を払いたいものです。
そこでまずお勧めなのが、噛む回数が少ない食べものです。
例えば、豆腐や茶碗蒸し、それから雑炊などはほとんど噛まずに飲み込むことができ、尚且つ栄養価もそれなりに高いです。
1-2.常温でも美味しい飲み込みやすい食品
普段、熱い食べ物は熱い状態で食べるものであり、冷めてしまうとあまり美味しくないことがあると思います。これは温度によって、味覚の感度が変わるからです。
口内炎には、熱いものや、とても冷たいものは刺激が強すぎますのでできるだけ控える必要があります。
そういった時に重宝するのがプリンやゼリーです。これらは常温でも十分美味しく食べられますし、食欲がない時でも喉を通ります。
また、口内炎はお子さんによくできるものであり、プリンやゼリーであれば喜んで食べてくれることでしょう。最近では、いろいろな栄養素を含んだゼリーが販売されていますので、体にも良いです。
これらの食品は、口内炎に対する刺激が少なく、噛まずに飲み込めるという共通点があります。
口内炎が出来て間もない時や、痛みなどの症状が強い場合には、こういった食品を進んで摂取することをお勧めします。
2.しみないだけでなく、治癒を助けてくれる食べ物はあるのか?
2-1.傷口を治す栄養素を摂取する
口内炎ができて間もない時期は、とにかく刺激を与えないことが大切です。
言わば、お口の中で傷口がむき出しになっている状態ですから、とにかく安静にすることが何よりも肝要です。
口に入れるものも、できるだけ刺激の少ないものを優先することがポイントとなります。そうした時期を終えて治癒の過程に入ると、食べ物や飲み物の種類を変えていくことが望ましいです。
具体的には、単に刺激が少ないものではなく、傷口の治癒を促進してくれるような食べ物が求められます。
2-2.ビタミンB
口内炎の治癒を促進してくれる栄養素にビタミンBというものがあります。
そもそも口内炎というのは、疲労や偏食などでビタミンBが欠乏することで発症することが多い病気なのです。ですから、口内炎を治す上でもビタミンBは欠かせない栄養素といえます。
ビタミンBを豊富に含む食品といえばレバーです。レバーにはビタミンBだけでなくその他の栄養素も沢山含まれていますので、口内炎には非常に有用な食品といえます。
ただ、レバーが独特の味と臭みがあるため、苦手という人も案外と多い食べ物でもあります。レバーが苦手な人には、ワカメや昆布、大豆製品などの食べやすい食品をお勧めします。
その他、うなぎやハム、たらこといった食品、牛乳にもビタミンBが多く含まれていますので、機会があればどんどん摂取しましょう。
もしもこれらの食品を摂取する食欲がなければ、ビタミンBをサプリメントで摂り込むという方法もあります。
2-3.再感染を防いで口内炎をしっかり治す
口内炎が治癒の過程に入ったら、細菌やウイルスに再び感染することを防止しなければいけません。そこでお勧めなのが殺菌作用のある食品です。
具体的には緑茶がお勧めです。
ご存じの方も多いかと思いますが、緑茶にはカテキンという殺菌作用の強い成分が含まれています。
口内炎に限らず、お口の中の健康を保つ上で緑茶が最適であるという話は聞いた事があるかもしれません。
緑茶であれば手に入りやすく、摂取もしやすいため、口内炎にはかなりお勧めの食品といえます。
2-4.小さいお子様へお勧めの食べ物
ハチミツも栄養価の高い食べ物で、口内炎の回復を助けてくれる食べ物です。
ただ、ハチミツは糖度がかなり高く少々くどい味なのと、粘りも強いため、何かに混ぜて与えると良いでしょう。
例えば、前述の牛乳に、ハチミツを混ぜて飲ませれば、糖度も抑えられ、牛乳に含まれるビタミンBも取れるためお勧めです。
小さいお子さんなどには、牛乳+ハチミツはきっと喜んで飲んでくれることでしょう。
まとめ
今回紹介した食品は、効果に個人差があり、万人向けの最良な食べ物というのは正直にいうとありません。
また、今回紹介した食べ物にアレルギーがある場合は、逆効果になりますので、避けて下さい。
ですので、今回ご紹介した食品を組み合わせる、食べ比べる等を行い、自分にあったものを摂取することが望ましいといえます。
しいて言えば、口内炎は傷の一種ですので、刺激のある食べ物、飲み物は避けることが大前提であり、重要であると言えるでしょう。
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