サージテルの製品は倍率だけでなく、作業距離や焦点深度などによって異なる型番が用意されています。
それだけにどれを選ぶかは非常に迷うところです。
ここではサージテルの作業距離や焦点深度の意味などについて詳しく説明し、ご自分に合ったサージテルの選び方についてご紹介します。
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1.サージテルの作業距離
サージテルの作業距離というのは、対物レンズの先端から観察する物体までの距離を意味します。
簡単に言えば、術野からサージテルのレンズまでの距離ということになります。
このサージテルの作業距離は、基本的には35cmのものが在庫として用意されています。
その他、45cmや55cmの製品もあるので、必要に応じて取り寄せてくれます。
ただ、デフォルトとして用意されている35、45、55cmでは合わないという方には、オーダーメイドで作業距離を調整することも可能です。
ただし、作業距離のオーダーは、スルーザレンズタイプや5倍以上のルーペに限られます。
2.サージテルの焦点深度
サージテルの焦点深度とは、ピントが綺麗に合っている範囲もしくは奥行きを意味します。
テレスコープを通して術野を見た際に、この範囲が広いほど「焦点深度が深い」と表現することができます。
サージテルの焦点深度は、製品によって様々です。
例えばフロントレンズマウントタイプのエアロフレームであれば、3倍のレンズで焦点深度が10cm、6倍のレンズで3cm~15cmとなっています。
視野幅もそれに応じて変わってきますので注意が必要です。
3.自分に合ったサージテルを見つけるために
3-1.知識を身につけ、最適なサージテルを探す
サージテルは治療の精度を高め、毎日の診療で長く使い続けていくものですので、できるだけ自分に合ったものを見つけたいものです。
ですから、上記のようなサージテルの作業距離や焦点深度については事前にある程度の知識をつけておく方が望ましいと言えます。
やはり、歯科治療をどのくらいの距離で行うかは、歯科医師によって大きく異なります。
また、ご自分に合ったサージテルの焦点深度というものもありますので、導入するサージテルを決定する際には、色々な要素について加味しなければなりません。
3-2.サージテルを試しに使ってみる
そこでお勧めなのが、歯科学会やデンタルショー等で行われているサージテルのデモンストレーションです。
サージテルブースではスタッフが今現在取り扱っているラインナップのデモンストレーションを行っていたり、試しに装着させていたりしますので、そうした機会に自分に合ったサージテルを見極めるのも良いかもしれません。
また、サージテルのサポートセンターに連絡をすれば、サージテルのスタッフが各歯科医院に出向いてデモンストレーションを行ってくれることもありますので、そうしたサービスを利用することも大切と言えます。
3-3.どんな業者(人)に相談すべきか
自分に合ったサージテルを見つける上では、やはりサージテルに詳しい人の意見を聞く必要があります。
おそらく歯科医師の身の回りには、もう既にサージテルを使用している方がいらっしゃるかと思いますので、そうした方の意見をまず聞いてみることが重要と言えます。
同じ立場の歯科医師ですので、実際に診療で使ってみた際の感想などは非常に参考になるかと思います。
それに加えて、サージテルのサポートスタッフにも相談してみましょう。
サージテルのサポートスタッフであれば、サージテルの作業距離や焦点深度だけでなく、その他の特徴についても知り尽くしていると期待できますので、希望や要望を伝えれば、最適なサージテルを提示してくれることと思います。
まとめ
歯科治療の精度を格段に高めてくれるサージテルですが、倍率や焦点深度、それから作業距離といった様々な要素が絡んでくる製品ですので、フィーリングだけでは決めるのが難しいと言えます。
ですので、ご自分に合ったサージテルを見つけるのであれば、サージテルの専門家やサージテルを実際に使っている人の意見を取り入れることが重要と言えます。
とりわけ、サージテルの作業距離と焦点深度に注目しながら、どれが自分にとって最適なものなのかをじっくり見極めてみることをお勧めします。
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