歯周病は日本人の8割がかかっている病気と言われていますが、歯周病を自覚していない方が多い病気でもあります。
歯周病の自覚が乏しい理由として、歯周病が軽度のものから重度のものまで、人によって進行度は様々であることが挙げられます。
痛みが出て歯周病を自覚した時にはすでにかなり進行していることが往々にしてあります。
ここでは、そんな歯周病による痛みの対策方法について詳しく解説します。
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1.冷やして炎症を和らげる
歯周病で痛みや腫れなどの症状が現れたら、まず患部を冷やすことから始めましょう。
歯周病は歯茎などに炎症を引き起こす病気であり、痛みといった急性症状が出ている場合は濡らしたタオルなど冷やすことをお勧めします。
上記の応急処置で炎症を鎮め、歯周病による痛みや腫れを和らげることが大切です。これは、親知らずによって痛みが生じた時の対処法にも共通しています。
2.市販薬で痛みを鎮める
歯周病による炎症症状が強く、痛みや腫れが冷やすだけでは抑えられない場合は、市販薬を使用しましょう。
歯周病の痛みに対して最も効果的で、多くの人に使われている薬としてロキソニンSをお勧めします。
その他、バファリンや正露丸などの市販薬を歯周病の痛みに対して使われる方もいますが、やはりロキソニンSがベストと言えるでしょう。
なぜなら、ロキソニンSは、歯科医院で処方される痛み止めの薬剤と成分がほぼ一致しているからです。
ですので、もしロキソニンが手元にあったり、手に入りやすかったりするのであれば、歯周病による痛みの対処法として利用してみて下さい。
3.歯周病に効く漢方薬・ツボ
最近ではいろいろな病気に対して漢方薬が活用されています。
皆様も風邪をひいた時に漢方を使ったことがあるかと思いますので、比較的身近な薬かと思います。
これは現代では東洋医学への見方が変わり、エビデンスに基づいた医療であると社会が認めているからだと思います。
そして東洋医学のもう一つの医療としてツボが挙げられます。
ツボに関しても、身体の不調を整える医療として、その存在は認められています。
ツボというと腰や肩の凝り、肘や膝の関節痛などに効くというイメージが強いですが、実は歯周病の痛みを和らげるツボもあるのです。
具体的には「合谷穴(ごうこくけつ)」というツボが歯周病による痛みに効果的です。合谷穴は親指と人差し指の付け根の丁度中間あたりにあるツボです。
このツボを刺激することによって、歯周病による痛みといった症状を緩和することが期待できます。
それから「下関穴(げかんけつ)」というツボも挙げられます。
下関穴は耳の穴より少し前方にあるツボで、歯周病による痛みの他、顎関節症や顔面神経麻痺の症状にも効果があると言われています。
4.一刻も早く歯科医院で診察してもらう
歯周病による痛みが強く、どうしても我慢できない場合は、一刻も早く歯科医院で診察してもらいましょう。
歯周病による急性症状が強い場合は、すぐに治療を受ける必要性が高いと言えます。
痛みに強い人は我慢強い方が多いですが、それがアダとなって歯周病が悪化してしまうこともあるのです。
歯周病悪化を避けるために早目の治療を心がけましょう。歯周病の痛みが生じた時間帯にもよりますが、できれば主治医に診てもらうほうが、患者様のことをよくご存じのためお勧めと言えます。
まとめ
歯周病による痛みへの対策法は様々ですが、痛みの強さや進行度に応じて使い分ける必要もあります。
少し痛みを感じるからといって、すぐにロキソニンSなどの市販薬に頼るのも問題ですし、激しい痛みがあるのに歯科医院へは足を運ばず、ただ冷やすだけで対処するのも適切とは言えません。
ですので、それぞれの症状に応じて適切な対策をとっていく必要があります。
一ついえるのは、歯周病の痛みへの最善の対策法は予防ということです。
毎日のブラッシングをきちんと行い、定期的な歯のクリーニングも受けて、歯ぐきに炎症が生じない状態を維持していければ、歯周病による痛みに悩まされることはありません。
ですので、まずは歯周病にかからないよう、万全の対策を講じることをお勧めします。それでも歯周病にかかってしまい、痛みや腫れといった症状が現れてしまったら、上記のような対策法を順次、実施していきましょう。
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