歯磨き以外にも、身近なもので歯周病予防はできるのでしょうか。
例えばフロス(糸ようじ)、飴、お茶、キシリトールなど、お口に関係する様々なもので予防はできるのでしょうか。
ここでは、身近にあるもので予防に有効的である場合、その使い方や、逆に一見効果がありそうなのに、予防にはつながらないものについて説明します。
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1.身近なもので歯周病予防に効果的なものは?
1-1.歯磨き補助具
フロス・糸ようじ・歯間ブラシなどの歯と歯の間をお掃除する道具を併用すると清掃効果がアップします。
歯ブラシで磨いただけでは約60%の清掃効率を、歯磨き補助具を併用して使用することで、成功効果が80%以上に上がります。
歯周病の原因となる歯垢の除去率が上がれば、それだけ歯周病予防につながります。
1-2.お茶(緑茶)
お茶の中に含まれる「カテキン」という成分には抗炎症作用があり、歯周病に有効だとされています。
また、緑茶にはフッ素も含まれており、虫歯予防にも合わせて効果が期待できます。
1-3.キシリトール
キシリトールは天然の甘味料として口に優しいことは有名です。
虫歯や歯周病の原因となる歯垢を作り出すためには糖分の分解が関係していますが、キシリトールは分解することが出来ず歯垢を作り出すエサにならないのです。
また、歯を溶かす酸を発生させるのも抑制する効果があるとされています。
1-3.洗口液
洗口液だけでは歯垢は除去できませんが、殺菌作用成分が配合されており、口腔内の菌の増殖を抑制することができます。
1-5.メディカルドロップ(飴)
口腔咽頭薬として販売されている飴には、歯周病菌を殺菌する薬用成分であるCPCが配合されています。
他にも炎症や口臭予防にも効果があるとされているものもあります。
2.歯周病予防に有効的なもの別の効果や使用方法
2-1.歯磨き補助具の使用方法
フロス・糸ようじ・歯間ブラシはどれも歯ブラシでの清掃を行った後に取り切れない部分を清掃します。
歯と歯の間が詰まっている部分にはフロスや糸ようじが有効的です。
歯と歯の隙間が広い、歯並びが悪く凹んでいる部分、矯正中で磨きにくい場所などには歯間ブラシを使いましょう。
2-2.カテキン効果を活かすには
お茶に含まれているカテキンは量もさほど多くありません。
飲みものといえば緑茶を心掛けるといったように、日常的に飲むようにすることで効果が期待できます。
2-3.キシリトールはたくさん摂っても良い?
キシリトールの摂取方法としてはガムなどが有名です。
パッケージにも記載されていますが、キシリトールは一度に摂りすぎるとお腹を壊してしまうことがありますので注意しましょう。
2-4.洗口液はあくまでも補助に
CM等の効果で、歯磨きできない時は洗口液で汚れを落とせると勘違いしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
洗口液には、歯垢を落す能力はないため、洗口液はあくまでも歯磨き後、薬用成分の効果の付与するために用いると考えておきましょう。
2-5.ドロップはいつでも手元に
歯周病予防としてメディカルドロップを取り入れる方法としては、職場や出先でなかなか歯みがきができない時などに有効的です。
口の中で菌が繁殖しやすい食間に舐めると、殺菌成分がゆっくりと口腔内に広がります。
持ち運びもしやすいのでカバンの中に入れておくと便利です。
3.歯周病予防にはならないものもある?!
3-1.実は歯周病予防にあまり効果的でないことも…
今までとは逆に、巷で歯周病予防に効果的だとされ、実はあまり効果が期待できないというものもあります。
自己判断で使用していると、違う弊害が起こることもあります。
3-2.電動歯ブラシ
一様に電動歯ブラシに効果がないという訳ではありませんが、歯周病予防に電動歯ブラシだけで歯磨きするのは効果があるとは言えません。
通常の歯ブラシでの歯磨きを行い、電動歯ブラシは力具合も調節できますので「歯ぐきのマッサージ効果を期待して使用する」という考えが良いと思います。
3-3.歯みがき粉
歯周病に効果的な薬用成分配合のものも市販されていますが、基本的にはその成分が歯周病に直接作用するほど薬効成分は入っていません。
重要なのは、やはり歯磨きでの歯垢除去です。
歯みがき粉の成分に頼るのではなく、しっかり歯磨きを行い、薬効成分で歯周病改善を補助する程度に考えておきましょう。
3-4.塩でマッサージ
塩は、昔から歯みがき粉の代わりとして用いられていたほど歴史の古いものです。
確かに、塩には殺菌作用があり、歯ぐきを引き締める効果があります。
しかし塩自体に歯周病予防効果はありません。
むしろマッサージをし過ぎると、塩で歯ぐきを傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。
まとめ
身近なものにも歯周病予防に効果のあるものはありますが、作用する方法を知らずに使用するのは、効果が得られないばかりか、最悪逆効果になることも考えられます。
よく効能を知った上で取り入れていくようにしましょう。
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