今回は時々みなさんの悩みの種となる煩わしい、口内炎の事について書いていきたいと思います。
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口内炎の白い部分は何でしょうか?
これは、アフタ性口内炎と呼ばれるものに起こり、傷口が膜でカバーされている状態です。アフタ性口内炎は口内炎の中でも一番起こりやすいものです。
1つの口内炎で構成されている場合もありますし、いくつかの口内炎が合わさって1つの大きな口内炎になっている場合もあります。この白い膜を拭き取る事によって、ある程度口内炎の痛みを和らげることができます。
また、口内炎は、通常1,2週間で治りますが、口の中に長期間口内炎が存在している場合は注意が必要です。
口内炎との区別が必要な病気で白板症という疾患があります。白板症は癌に変化する可能性がある前癌病変と呼ばれる疾患です。
白板症は特に舌や頬の粘膜に起こりやすく、痛みなどの症状があり、場合によっては範囲が広がってきます。白板症の起こる原因は、飲酒や喫煙による刺激、不良な入れ歯による物理的刺激などがあげられます。
1カ月以上口内炎が治癒しない状態の場合は、口腔外科などの専門科を受診される事をお勧めします。
口内炎で、痛い場合と痛くない場合がありますがどうしてでしょうか?
口内炎は出来初めの状態から、ピーク、治りかけの状態までのサイクルがあり、ピーク時に痛みなどの症状が強く出て、出来初めや、治りかけの状態の時は症状が小さくなる傾向にあります。
なので、痛みが強く出ている場合は、口内炎の炎症が強く起こっている時です。
また、一見、口内炎と似ている疾患として粘液貯留嚢胞があります。これは口の中の小さな唾液腺が誤って噛んだりすることによって破れ、局所的に唾液が溜まった状態で、口唇などによく見られます。
炎症が起こっているわけではないので、痛みはなく、通常は自然治癒するパターンが多いのですが、治らない場合は口腔外科で摘出手術をする事があります。
口内炎の痛みを和らげる方法にはどのようなものがあるでしょうか?
1:専用の軟膏を塗る
口内炎は口腔内にいる細菌と白血球などが戦っている結果、炎症が起こっている状態で、この炎症が痛みの原因となっています。
この痛みを和らげるために、ステロイド薬である、ケナログ等の軟膏を塗布して局所の免疫を抑えます。これによって、炎症が弱まるため痛みも和らぎます。
ただし、この方法はあくまで症状を和らげるのが目的で、口内炎の原因を根本的に治すものではありません。
2:レーザー治療
近年、口内炎の治療に歯科用レーザーが適用される事が増えてきました。レーザーには、鎮痛、麻酔作用があり、口内炎の痛みを和らげたり、レーザーの細胞組織を活性化する作用で口内炎の治癒を促進したりします。
ただし、レーザー治療に保険はまだ適用されていないので、事前に歯科医院に治療費を問い合わせておく必要があります。
3:洗口液の使用
これは、デンタルリンスなどの洗口液の消毒効果で、炎症の原因となっている細菌を殺菌して、口内炎の治癒を促進させる方法です。
ただし、口の中のに傷がある場合は、かえって洗口液の刺激によってダメージを受ける場合がありますので注意が必要です。風邪のうがい薬である、イソジンにも殺菌効果があり、口内炎に有効と言われています。
4:食事
熱いもの、辛いもの、炭酸飲料など患部への刺激の強い食べ物を避け、栄養バランスの高い食事を心がけるのも口内炎の悪化を防ぎ、治癒を促進するために大切なことです。
5:十分な睡眠
口内炎は、睡眠不足や過度のストレスから体調を崩したりして起きやすいと言われています。
日頃から十分な睡眠をとるように心がけ、適度な運動をするなどストレスを発散する方法も身につけておく事がいいでしょう。
6:不良な入れ歯の調整
口の中に不良な入れ歯が入っていると、口内炎を傷つけて治癒を遅らせたり、正常な口腔粘膜を傷つけて、口内炎が起こる原因となりますので、頻繁に口内炎になられる方は、入れ歯等が問題ないかどうか歯科医院でチェックしてもいましょう。
まとめ
上記にあるように口内炎に起こる原因は様々であり、また口内炎と外見が似ている疾患もありますので、口内炎と甘く見ないで、おかしい事があれば、歯科医院や専門も口腔外科に受診される事をお勧めします。
口内炎が出来ると、色々なものがしみたりして痛みが伴います。お口の中の環境を整える為に刺激が少なく使えるオーラルケアをお勧めします。
デンタルブログ事務局で口内炎に悩むスタッフは、アルコールを使わないほかに、お口の中の湿潤環境を整える為に「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」を配合したものを使っています。口の中が乾燥しにくく菌の増殖を抑制してくれることで、口内炎がおこりにくい環境をつくるよう心掛けているようです。
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