口内炎はビタミンの不足によって起こると言われています。
だからといって、どんなビタミンでも良いわけではなく、また一度に大量に摂取しても、思うように口内炎の治癒促進にはつながりません。
ここでは、口内炎に治癒促進に関連のあるビタミンの種類と用法、摂取方法について説明します。
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1.口内炎と関連性のあるビタミンは何でしょうか?
口内炎は疲労などによる免疫力の低下、栄養不足などが原因で起こると言われています。
栄養の面では特にビタミンの不足が原因としてあげられ、口内炎の治癒には不足傾向にあるビタミンを進んで摂取することが良いとされています。
また、ビタミンの中でも特にビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCなどが口内炎には良いとされ、その中でも特にビタミンB2が重要と考えられています。
2-1.口内炎に効果のあるビタミン
ビタミンB2は粘膜の健全な維持を助ける働きがあります。よってこれが不足するとすぐに口内炎ができてしまいます。
ビタミンB1は疲労回復に欠かせない栄養素です。炭水化物や糖質をエネルギ―に変える働きがあります。
ビタミンB6はタンパク質の分解や合成を助けて、皮膚や粘膜の維持に関与します。
ビタミンCは体の抵抗力を高めるほかに、口の中の傷や炎症を治す働きがあります。
ビタミンAは皮膚や粘膜の新陳代謝を促し、健康に維持する働きがあります。
口内炎ができた時は、上記のビタミンが不足していないか食生活からチェックして、不足気味のビタミンがあれば、食生活を改善、忙しく食生活の改善が難しい場合はサプリメント等で補充するようにして工夫しましょう。
2-2.その他のビタミン
上述以外のビタミンは口内炎の治癒促進の効果は確認されていませんが、摂取自体は問題ありません。
ただし、過剰摂取は、消化不良や食欲不振の症状が見られることがありますので、その点は注意するようにして下さい。
2.ビタミンを過剰摂取すると悪化につながるものは何でしょうか?
口内炎の治癒促進に効果のある上述のビタミンですが、これらのビタミンにはさまざまな特徴があり、間違った用法や過剰摂取を行うと、思うように効果が出ないこともありますので、注意が必要です。
2-1.過剰摂取
過剰摂取しても、効果がない栄養素としてよく耳にするのは、ビタミンCです。
ビタミンCは一度に吸収できる量が決まっているため、必要以上のものはそのまま汗や尿として体の外に流れていってしまいます。
ビタミンCの不足を補う場合は、一度に大量に摂るのではなく、1日のうちに何度かに分けて必要量を摂取していくのが効果的といえるでしょう。
また、ビタミンCはサプリメントとして摂取すると、食事から摂った時と比べて体から排泄されるスピ-ドが早くなるといわれています。
さらに、ビタミンCは水溶性で、水にも溶けやすく、加熱によって壊れやすいので、調理したものを食べるよりも、野菜や果物にドレッシング等をかけて直接そのまま食べていく方が、効果的に体内に摂取できると言えます。
2-2.水溶性ビタミンの摂取
ビタミンには、水溶性と脂溶性の2種類があります。
水溶性ビタミンについては、摂取に摂取した場合、余ったビタミンは体内に吸収されずに体外に排泄されますので、比較的安全と考えられています。
しかし、あまりにも過剰に摂取しすぎると、尿路結石などになることが認められているので注意が必要です。
水溶性ビタミンには、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6ビタミンB12、ビタミンC、葉酸などがあります。
ビタミンB2の過剰摂取ではしびれやかゆみ、ビタミンB6では手足のしびれや痛みに加えて神経障害や感覚障害などが起こると言われています。
2-3.脂溶性ビタミンの摂取
脂溶性ビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどがあります。
脂溶性ビタミンについては、過剰に摂取すると肝臓や脂肪に貯蔵され、排泄されにくいので、水溶性に比べて過剰症の症状が出やすいと言われています。
ビタミンAでは頭痛、関節痛、筋肉痛、食欲不振、ビタミンDでは同様の症状に加えて下痢や便秘など、ビタミンEではかゆみ、むくみ、疲労、ビタミンKでは貧血症状などが見られると言われています。
2-4.サプリメントによる摂取
サプリメントは食事にかける手間や時間が減り、手軽にビタミンなどの栄養素を摂取できるので、便利ではありますが、その簡便さゆえに注意していないと、容易に過剰なビタミンを摂取することになります。
一日に必要な各栄養素の量を把握して、バランスよく日々の栄養を摂っていくようにしましょう。
まとめ
口内炎の治癒促進効果のあるビタミンはビタミンB2をはじめ、いくつかありますが、過剰に摂取するのは避けましょう。
また、効果のあるビタミンを多く摂取しようとして、必要以上に食べるのも、胃に負担がかかり消化不良になり、逆に口内炎の治癒の妨げなどになります。寝る前の食事も、同様に胃にかなり負担がかかるので避けましょう。
口内炎にかかった場合は、効果のあるビタミンを含んだ食べ物を一度に摂取するのではなく、常にバランスを考えた食生活をおくるように意識しましょう。
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