皆さんは口内炎ができた時はどのように対処していますか?特に気にせずそのまま放置する人もいれば、すぐに病院で診てもらう人もいることでしょう。
ここでは、口内炎ができた時に病院に行くべきかどうかについて、見極めのポイントや気を付けるべき症状などについて詳しく解説します。
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1. 口内炎ができる原因について
口内炎は、お口の中に生じる出来物ですが、その原因は様々です。
例えば適合の悪い入れ歯が常に口腔粘膜を刺激して口内炎を作ることがあります。あるいは、全身の免疫力が下がっていて、細菌などの病原体に感染しやすくなった結果、口内炎ができることもあります。
その他、注意すべきなのは全身疾患の一症状として口内炎が現れるケースです。
手足口病やヘルパンギーナなどが代表例で、ベーチェット病という少し特殊な病気でも口内炎が生じることもあります。
2.口内炎ができたら病院に行くべきか
口内炎ができた際に病院へ行くべきかどうかは、いくつかの症状に着目する必要があります。
ここでは、口内炎ができたときに病院へ行った方が良いケースの見極めポイントについて解説します。
2-1.自発痛があるかどうか
口内炎ができた際には、まず痛みがあるかどうかは必ず調べましょう。
何もせずに普段から痛みが生じているものを「自発痛」といいますが、この自発痛がある場合は病院に行った方が賢明といえます。
もちろん、口内炎ができた原因によっては、特に注意する必要のない自発痛が生じることもあります。
具体的には、食事の際に粘膜を噛んだことで口内炎ができたケースや、硬い食物などで粘膜が傷ついたケースなどです。
こうしたケースでは、口内炎ができた当初は当然のことながら自発痛が生じますので、必ずしもすぐに病院に行く必要はありません。
その他の理由で、慢性的な自発痛がある場合は、全身疾患や感染症なども考えられますので要注意です。
2-2.口内炎の大きさや形に注目する
一般的な口内炎は、ニキビと同じような大きさや形をしています。
それがもし異常な大きさや異常な形をしている場合は、病院に行くことをお勧めします。
例えば、広範囲に口内炎のような症状が現れている場合は、白板症といった病気が疑われることがあります。
もしくは、口腔カンジダ症といった感染症にかかっている可能性も考えられますので、一度、病院へ行くべきケースといえます。
2-3.口以外の症状にも注目する
口内炎ができる病気で、手足口病というものがあります。ウイルスに感染することが原因で発症する病気なのですが、小さなお子さんが発症する傾向が強いです。
そしてこの病気の特徴が、病名の通り、口だけでなく手足にも口内炎に似た水疱が生じるという点です。
複数の口内炎ができて、なおかつ手足にも同様の症状が現れたら、まず手足口病が疑われますので、すぐに病院へ行くべきです。
3.口内炎はどの診療科を受診すべきか
口内炎ができた際に意外に迷ってしまうのが、受診する診療科です。
皮膚の発疹やニキビなどであれば、迷わず皮膚科に行くかと思いますが、お口の中の粘膜病変となると、果たして皮膚科で良いのか判断しかねますよね。
口内炎で病院に行く場合は、歯科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。これらの診療科は、口腔粘膜に関する病気の専門家でもありますので、口内炎の治療をしっかりと行ってくれるはずです。
とりわけ全身疾患や白板症など、口内炎以外の病気も疑われる場合は、口腔外科もお勧めです。
口腔外科は、歯科の中でも口内炎を始めとした口腔粘膜の病気にとても強い診療科といえます。
4.病院に行った場合と行かなった場合の違い
軽度の口内炎であれば、病院に行かなくてもそれほど問題にはなりません。
ちょっとしたきっかけでできた口内炎は、処置を施さなくても自然治癒することが多いからです。
そう聞くと口内炎で病院に行くのは大げさではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、上述した通り、口内炎でも重たい病気が背後に隠れていることがあります。
また、重症度が高い場合は、病院に行って適切な治療を受けないと、治った後に傷跡などが残る可能性もあります。
ですから、症状を見極めながら必要な時はきちんと病院で口内炎の治療を受けましょう。
5.まとめ
口内炎は比較的軽い病気という認識があるため、病院に行くのは大げさと考える人も多いかと思いますが、状態によっては治療が必要なこともありますので、ケースに応じて柔軟に対応していきましょう。
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