女性の方で定期的に口内炎が出来てしまうという人は、生理との関連が考えられます。
生理前や生理中というのは、いろいろな理由から口内炎が出来ややすくなるからです。
ここでは、生理前や生理中に口内炎ができやすくなる理由やその予防方法などについて詳しく解説します。
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1.生理と口内炎の関係とは?
生理前や生理中に口内炎ができやすくなるのは、次に挙げるような複数の理由が考えられます。
1-1.生理はホルモンのバランスを崩す
女性であれば誰しも知っていることかと思いますが、生理前や生理中は女性ホルモンのバランスが崩れます。
ホルモンは極めて微量であっても、体の状態を大きく変化させる物質ですので、そのバランスが崩れると体の恒常性も乱れてしまうのです。
その結果、口内炎ができやすくなることがあります。
1-2.オーラルケアを怠る
生理前や生理中はイライラすることが多く、精神が不安定な状態となります。
すると、これまできちんと行っていた歯磨きなどのオーラルケアも不定期となり、口腔環境が悪化しやすくなるのです。
口内炎の多くは、口腔粘膜に細菌感染が起こって発症するため、口腔内の衛生環境は非常に重要なポイントとなってきます。
1-3.偏食で栄養が不足する
生理前や生理中に、食事の内容が偏る人は珍しくありません。
ホルモンや精神のバランスが崩れ、好きなものだけ大量に摂取してしまったり、苦手な食べ物が増えてしまったりすることで、偏食に拍車がかかるのです。
とりわけ口内炎の発症にはビタミン不足が強く関係しているため、偏食が口内炎に与える影響もそれなりに大きいといえます。
1-4.唾液の分泌量が低下する
普段から口腔内が乾燥しがちな女性は、生理前や生理中はさらに口が乾きやすくなることが多いです。
これは生理によって唾液の分泌量が低下することがあるからです。
唾液分泌が低下して口腔内が乾燥すると、細菌などの病原体が増殖しやすくなります。
また、口腔粘膜も傷つきやすくなるため、口内炎ができる頻度も高まるのです。
1-5.免疫力が低下する
免疫力の低下は、口内炎の発症に強く関連しています。
免疫は歯茎や頬の粘膜を正常に維持するシステムであり、それが生理前や生理中に低下することで、口内炎ができやすくなるのです。
2.生理前に口内炎を予防する方法
生理前や生理中の口内炎を予防するには、上述したような生理と口内炎との関連をしっかり頭に入れておく必要があります。
オーラルケアは普段以上にしっかりと行い、バランスのとれた食事を心がけましょう。
唾液分泌や免疫力の低下は、良質な睡眠をとったり、疲れやストレスをためたりしないことで改善できます。
3.ホルモンバランスの乱れがもたらす口腔内への悪影響
生理によってホルモンバランスが崩れると、虫歯や歯周病にかかりやすくなることがあります。
これは虫歯菌や歯周病菌が普段より増殖しやすくなるためです。
また、免疫力も低下しているため、歯周組織は感染を起こしやすくなっているのです。
虫歯に関しても同様で、生理前や生理中は、普段以上に虫歯菌が増えていることがあるため、虫歯の発症率も高まります。
これらはホルモンのバランスの乱れという間接的な要因によって引きおこされます。
その他、生理前は口臭がきつくなることがあります。
これも細菌の増殖が関連しています。
口臭というのは、虫歯菌や歯周病菌、あるいはカンジダ菌などが口腔内で増殖し、臭いの元を産生することで生じますので、これもホルモンバランスの乱れが関係しているといえるのです。
4.まとめ
生理前や生理中は、女性ホルモンのバランスが崩れることで、体の恒常性も乱れてしまいます。
その結果、唾液分泌量が低下し、口腔組織を外部の刺激から守っている免疫力も低下します。
そのため、生理前や生理中は口内炎のような病気を発症しやすい状態となってしまうのです。
それに加えて、歯磨きを十分に行わなかったり、偏った食事を摂ってしまったりすることで、さらに口内炎ができやすくなります。
そんな口内炎は、予め生理前に体調を整えるなり、生活習慣を見直すなりすることで、ある程度、発症を防ぐことができます。
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