気付いたらできている口内炎は、原因もできる場所も様々です。入れ歯や矯正装置が原因のこともあれば、ストレスが原因でできる口内炎もあります。
ここでは、ストレスが原因の口内炎について、できやすい場所やその理由について説明します。
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1.軟らかい口腔粘膜にできやすい
ストレスが原因で発生する口内炎は、ある程度できやすい場所が決まっています。唇や口角、それから舌や歯茎の一部には、ストレスによる口内炎が発生しやすいといえます。
これらの場所に共通しているのは、比較的軟らかい組織という点です。ですから、歯茎の中でも硬い部分には、ストレスが原因の口内炎ができにくいといえます。
具体的には、硬口蓋と呼ばれるお口の天井に当たる部分や、歯から少し離れた歯茎などです。
2.ストレスで口内炎ができる理由
では、なぜストレスがたまると、口内炎が生じるのでしょうか。
それを知るためにはまず、体を病気から守っている免疫システムについて考える必要があります。
2-1.免疫システムが体を病気から守っている
私たちの口の中には、無数の細菌が生息しています。
歯磨きやうがいをきちんと行っていても、空気を吸ったり、ものを食べたりすれば再び細菌が侵入してきます。
ある意味では、私たちは常に病気の危険に晒されているといえるのです。
それでも病気にならないのは、私たちの体で免疫システムという防御システムが働いてくれているからです。
免疫システムを担っているのは、血液の成分であり、毎日の食事から摂取する栄養素でもあります。これらが正常な状態にあることで、私たちは病気にかからずにいられるのです。
けれども、この立派な免疫システムを簡単に壊してしまうものが存在しています。それがストレスです。
2-2 ストレスは免疫システムを壊す
ストレスがかかると免疫システムが正常に働かなくなり、ちょっとした細菌に対しても抵抗することができなくなります。
口内炎がわかりやすい例で、ストレスによって免疫力が低下し、普段はなんてことはない細菌でも、舌や歯茎に容易に感染してしまうのです。
あるいは、硬いものを食べて、軟らかい粘膜に傷がつくことで、口内炎ができることもあります。健康な状態であれば、すぐに治る傷なのですが、ストレスによって免疫力が下がっていると、口内炎となることも珍しくはありません。
3.舌や歯茎に口内炎ができやすい人の生活習慣
口内炎とストレスには、強い関連があることからも分かるように、口内炎ができやすいかどうかは生活習慣とも関わりがあると言えます。
学校や職場等で受けるストレスをなくすことは難しいですが、それをいかに減らしたり、解消したりするかが口内炎を予防する鍵となります。
3-1.ビタミン不足を解消する
舌や歯茎、それから口唇などに口内炎ができやすい人は、食生活が乱れているケースも珍しくありません。食事は外食やコンビニ食品で済ませていると、栄養の摂取が偏りがちとなります。中でもビタミンBが不足すると、口内炎ができやすくなりますので注意が必要です。
ビタミンが足りていないと自覚している人は、ビタミンBが豊富に含まれている大豆や野菜、それから豚肉などを進んで食べるようにすると良いかもしれません。
それも難しいという方は、サプリメントで補うという手段もあります。サプリメントで補う場合は、特定のビタミンではなく、できるだけマルチビタミンを選択して下さい。ビタミンは一度に摂取できる量が限られているからです。
3-2.睡眠や運動でストレスを解消する
ストレスが原因で、舌や歯茎などに繰り返し口内炎ができる人は、ストレスがたまらないよう、睡眠を十分にとり、生活の中に運動をとり入れることをお勧めします。
そうすることでストレスが発散され、身体全体の代謝も良くなるため、歯ぐきや舌といった場所の口内炎ができにくくなるかと思います。
まとめ
ストレスが原因で生じる口内炎は、舌や歯茎の軟らかい部分、それから唇といった場所にできやすいです。
これらはストレスによって免疫システムが壊されることで発生します。
ですので、舌や歯茎などの口内炎を予防するには、いかにストレスをためないか、あるいはストレスを解消する方法を身につけて、毎日の生活を送ることが大切です。
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