口内炎の痛みがひどかったり、治りが遅かったりすると、なにもせず放置しておいて良いのか迷ってしまうことかと思います。
そんな時は迷わず病院へ行きましょう。仮に治療が必要なかったとしても、それが確認できたことだけでも有益といえます。
ただ、口内炎で病院へ行く場合、どの診療科に行くべきかわかりにくいですよね。
ここでは口内炎で病院を受診する際に訪れるべき診療科について詳しく解説します。
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1.症状が口内炎しかない場合
口内炎ができていて、その他の部位や全身に症状がない場合は、歯科もしくは耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
これらの診療科は、口腔内および喉周辺の専門家でもありますので、口内炎単独の治療を非常に得意としています。
2.手足の水疱や発熱がある場合
口内炎だけでなく、手足に水疱ができていたり、熱があったりする場合は皮膚科や内科を受診することをお勧めします。
なぜなら、病気の原因が口腔内だけにあるのではなく、皮膚を始めとした全身にあるかもしれないからです。
例えば風邪が原因の口内炎であれば、歯科で対応することはなかなか難しいですので、内科が適切といえます。
3.大きさや色が異常な口内炎
口内炎というと、ニキビと同じくらいの大きさで、わずかに発赤していたり、白っぽくなっていたりするのが一般的です。
おそらく皆さんも一度はそうした口内炎をご自身のお口の中で確認したことがあるでしょう。それがもし、舌の大部分を占めるような大きさだったり、異常に白くなっていたりする場合は注意が必要です。
もしかしたらそれは、口内炎ではなく、舌癌などの悪性腫瘍である可能性も考えられるからです。
そうした場合は、ただの歯科ではなく、口腔外科で治療を受けることとなります。
ですので、まずは口腔外科も設置されている大きな病院を受診することをお勧めします。
口腔外科であれば、口腔がんの手術も行ってくれます。
4.設備や人材が整った病院を選ぶ
上述したように、口内炎の症状によって受診する診療科を変えなければいけません。
ただ、該当する診療科があるという理由だけで病院を選ぶのはあまり賢明ではありません。
なぜなら、口内炎に関係する病気というのは、専門性の高いものが多いからです。
例えばベーチェット病と呼ばれる疾患が原因で口内炎が生じている場合は、単純に内科を受診すれば良いというわけにはいきません。
ベーチェット病の治療実績が豊富な医師を探す必要があります。
また、単なる口内炎でも歯科医師によっては治療を不得意とする人もいらっしゃいますので、できれば口内炎治療に長けた歯科医師を探したいところです。
5.子供の口内炎は少し特殊である
子供の体は日々発育が進んでいるため、口内炎の治療をするにしてもいろいろな注意点が出てきます。
それだけに、成人の口内炎治療とは別の視点で考えなければならない面が多々あるのです。
そのため、子供に口内炎ができた場合は、小児科や小児歯科を受診することが望ましいといえます。
これらの診療科であれば、小児の発育などに応じた口内炎治療を行ってくれます。
関連記事:「子供の口内炎は何科の病院に行く?」
6.病院での口内炎治療について
口内炎ができた場合にどこの病院や何科を受診したら良いかについては、ある程度ご理解頂けたかと思います。
では、実際に病院ではどのような口内炎治療が施されているのでしょうか。
6-1.一般的な口内炎の治療
一般的な口内炎で歯科や耳鼻咽喉科を受診した場合は、軟膏を塗布することで治療するケースが多いです。
口内炎の原因が病変部に限られているため、直接薬剤を塗ることで治すことができるのです。
6-2.全身疾患を伴う口内炎の治療
風邪や手足口病、それからベーチェット病といった全身疾患の一症状としての口内炎治療は、全身疾患そのものを治療していきます。
そうすることで口内炎の症状も改善されていきます。
6-3.重症度の高い口内炎の治療
一般的な口内炎ではなく、白板症や扁平苔癬、もしくは口腔がんの疑いがある病変は、口腔外科などで専門の治療を行うことになります。
治療法は放射線療法や化学療法、外科処置など様々です。
7.まとめ
このように、口内炎で受診すべき病院や診療科は症状によって様々です。
ですから、たかが口内炎と考えず、適切な医療機関で適切な処置を受けることが望ましいといえます。
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