小顔になるために「食いしばり」や「歯ぎしり」を解決すべき?食いしばり・歯ぎしりの原因と対策は?
- 2017/9/4
- 歯ぎしり
歯の食いしばりや歯ぎしりというのは、顎に対してとても悪い影響を与えることが多いです。
これらは専門的にブラキシズムと呼ばれるもので、顎関節症の原因になることで知られています。巷では、こうした歯ぎしりなどの悪習慣を治すことで、小顔効果が生じるという話も流れているようです。
ここでは、歯ぎしりや歯の食いしばりなどを治すことで、小顔になるのかどうかについて詳しく解説します。
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1. 歯のくいしばりや歯ぎしりで引き起こされる症状
歯のくいしばりや、歯ぎしりが習慣になっていると、口腔内や、その周囲にいくつかの症状が現れてきます。
1-1. 歯が摩耗する
私たちの顎の力はとても強いです。木の実など極端に硬いものでも、頑張れば噛み砕くことができます。そのため、食物を介さずに歯と歯をこすり合わせる食いしばりや歯ぎしりは、歯そのものに大きな負担がかかるものとお考えください。
歯は人体の中で最も硬い組織ではありますが、その硬いもの同士を強い力でこすり合わせると次第に摩耗していってしまうのです。
歯が摩耗すると、噛み合わせも悪くなり、そこからまた様々な症状が現れてきますので注意が必要です。
1-2. 顎の筋肉に炎症が生じる
歯の食いしばりや歯ぎしりは、顎の筋肉を酷使します。顎の筋肉は、腕や足の筋肉と同様、使い過ぎると疲労しますし、場合によっては炎症が生じます。すると、顎の周囲が腫れきて、顔がむくんだように見えます。
あるいは、歯のくいしばりなどが慢性化してくると、必要以上に顎の筋肉が発達してしまい、顔の輪郭が大きくなることがあります。
1-3. 顎関節症を引き起こす
歯の食いしばりや歯ぎしりの悪影響で最も厄介なのが顎関節症です。上述したように、歯ぎしりなどを行うと、歯や顎にとても大きな負担がかかります。
そして実は、最も大きな負担がかかるのが顎関節なのです。どんなものでもそうですが、起点になっている部分に強い力がかかりますよね。
そのため、日常的に食いしばりや歯ぎしりをしていると、顎関節に多大な負担がかかり、顎関節症という具体的な病気を発症することとなります。
顎関節症になると、顎関節の形態が変化したり、関節円板が脱離したりするなど、日常生活に支障をきたすような症状も現れますので要注意です。
2. 歯の食いしばりを解消すると小顔になるのか?
さて、ここからが本題です。歯の食いしばりや歯ぎしりを解消すると、果たして小顔になるのでしょうか。その答えは、上述した歯の食いしばりによる症状の中にあります。
2-1. 歯の食いしばりと顔の大きさには直接的な関係はない
まず結論から言うと、歯のくいしばりや歯ぎしりと、顔の大きさには直接的な関係はありません。ですから、歯の食いしばりや歯ぎしりを解消したとしても、基本的に小顔になることもありません。ただし、例外もあります。
2-2. 歯の食いしばりによって顔の輪郭が大きくなっている場合
歯の食いしばりや歯ぎしりが過剰な場合は、顎の筋肉が酷使されているため、その周囲が腫れていることがあります。その結果、顔の輪郭も大きく見えてきます。こういったケースでは、歯の食いしばりや歯ぎしりを解消することで、小顔になることがあります。
3. 歯のくいしばりを治す方法
歯の食いしばりや歯ぎしりは、患者さん本人は無意識に行っていることが多いです。そこで用いられるのがマウスピースです。歯の食いしばりなどのブラキシズムを治療する上では、マウスピースを装着することが多いです。
夜間にマウスピースを装着することで、物理的に歯ぎしりなどを防止します。それを使い続けていくことで、ブラキシズム自体を解消していきます。
4. まとめ
このように、歯の食いしばりや歯ぎしりといったブラキシズムは、顔の大きさと直接的な関係はありませんので、治療をしたからといって小顔効果が得られるわけでもないのです。
ただし、中には例外もあって、ブラキシズムによって顔がむくんだり腫れたりしているケースでは、歯ぎしりをマウスピースなどで治すことで、小顔効果が得られることもあるといえます。
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