いつの間にか現れ、耐えがたい痛みに襲われる口内炎…。
発症直後よりも、発症後のほうが、痛みが強いと思ったことはないですか?
また、市販の口内炎の薬は本当に効くのでしょうか?自分で塗るのも難しく、唾液ですぐに取れてしまい、すぐにまた、しみてくる人もいるでしょう。
実は、薬を塗るよりも口内炎を早く治す方法があるのです。
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口内炎発症から治るまでのメカニズム
出来た時より治る手前が一番痛い口内炎について、そのメカニズムを見ていきましょう。
①口内炎の発症原因
口に中に何かしらの刺激で小さな傷ができ、そこに細菌やウイルスが感染します。
歯ブラシの毛先で傷つけてしまったり、頬の内側を歯で噛んでしまった等です。
別の例としては、何かしらの病気のサインとして起こる場合もあります。更に、アレルギーやホルモン異常、ストレスやビタミン不足なども挙げられます。
②治るまでの期間
発症から完治までの期間としては、1週間から長くとも2週間。自然に治ることがほとんどです。
最初は白い斑点のような状態が見つかります。2~3日目には患部の腫れが大きくなって痛み始めます。
そして4~7日目あたりが一番ピークに痛みます。食べ物がしみたり、大きくなった患部を噛んだりぶつけてさらに悪化させてしまうこともあります。
そして8~10日もすると、だんだん患部が小さくなり、痛みも終息していきます。
治療に薬を使用するのは有効なのか?
口内炎の塗り薬・張り薬としてよく処方されるのが「アフタゾロン」や「アフタッチ」だと思います。
そもそも口内炎に即効性のある治療薬というものは開発されていません。これらはしみたりする痛みを和らげるため保護するという補助の役目でしかないのです。
また、口の中は常に唾液で濡れた状態にあるため、うまく貼付できず長持ちせずにすぐ取れてしまいます。
ほとんどの口内炎は1週間から10日ほどで自然治癒します。
しかし長引く場合や頻発する場合は、他の病気のサインとして発現しているのかもしれません。いくつか例を挙げてみます。
ベーチェット病・糖尿病・自己免疫疾患・手足口病・口腔ガン
いずれも病気の初期症状として見られる傾向にあるため、気になった場合はまずは歯科医院に相談しましょう。治りが悪い場合は、各医療機関を早めに受診することをお勧めします。
ホームケアで治す口内炎
口内炎の治し方を知っているという人は意外と少ないのではないでしょうか?大抵、保護薬を塗り、自然治癒するまでガマンする人が多いでしょう。
食事のたびに激痛に襲われる口内炎。それだけで病院に通院するのも…と思う人も多いと思います。1日でも早く治す方法はないものでしょうか。
①お口の環境を清潔に保つ
口内炎は、口腔細菌が原因なので、お口の中の環境が悪いと治りが悪いと考えられます。そこで歯ブラシでの清掃はもちろんのこと、即効作用を期待できるお薬を併用します。
例えば、消毒作用のある喉スプレーを患部に直接吹きかけて患部を消毒するのも効果的です。また、口内炎用に殺菌作用や消炎作用のある薬が市販されていますので、それらを使用してもよいでしょう。
②ビタミン剤を摂取する
口内炎の原因は「ビタミン、亜鉛不足」だとも言われています。そこで、口内炎に関係しているビタミン、亜鉛を、サプリ等で摂取することで、治癒効果を高めると考えられます。
ビタミン、亜鉛不足は、代謝の低下を引き起こし口内炎になります。ビタミンB2、B6、亜鉛などが含まれたサプリでミネラル補給しましょう。
③漢方薬を飲む
血液を循環させるための代謝が低下することで口内炎を引き起こすとも言われていますので、血流を良くする漢方薬を飲むのも一つの方法です。
歯科医院、病院で治す口内炎
通常1週間から10日で治る口内炎ですが、症状がひどい場合や長引く場合は辛いですね。あまりにも痛みがひどく日常生活に支障をきたす場合は歯科医院、病院で治療を受けましょう。
医療の進歩により、中には早期治療が期待できる治療法も存在します。いくつか例を挙げてみましょう。
①レーザー治療
歯科医院によっては、レーザー治療を行っているところもあります。麻酔も使わず1回でほぼ痛みが消えると言われているので、症状がひどい場合には有効的です。
レーザー治療設備のあるところとないところがありますので、歯科医院に行く前に、レーザー治療を行っているか確認しましょう。
②薬剤塗布してもらう
歯科医院によっては、「サホライド」というお薬を塗布するところもあります。
これは、本来虫歯の進行抑制のためによく使われるお薬ですが、患部に上皮を作ってくれるので、痛みを和らげる効果もあります。
まとめ
口内炎は自然治癒する疾患ですが、痛みがひどい場合は歯科医院に相談して下さい。
あまりにも長引く場合は他の病気の関連も疑われるため、歯科・口腔外科以外にも耳鼻科や皮膚科、症状によっては内科などにも相談してみましょう。
いずれにしても、我慢のしすぎは、深刻なケースに陥ることもありますので禁物です。
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