重曹でうがいをすると、「虫歯予防になる」とか「口臭予防になる」というようなことを聞いたことはありませんか?
お掃除の際に汚れを落とす、消臭効果があることで有名な重曹が、口腔内でさまざまな良い効果を発揮することがわかっています。
ここでは、重曹うがいについて詳しく説明し、さまざまな効果や注意点、重曹水の濃度はどれくらいが良いのか等、作る方法まで詳しくご紹介します。
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1.なぜ重曹うがいがよいとされているのか
1-1.口腔内にも作用する重曹の万能な効果
「重曹うがい」とは、重曹を水に溶かしてうがいをする健康法です。
成分は重曹に含まれる「炭酸水素ナトリウム」と「重炭酸ソーダ」が作用します。
重曹は万能で、よくお掃除等にも効果があることで有名ですが、虫歯予防効果や歯周病、口臭予防にも効果が期待されているのです。
1-2.虫歯になりにくい口腔環境に導く
食事をすることで、口腔内は酸性に傾きます。
歯は酸に弱く、酸性の状態が長く続くほど虫歯になりやすい環境であると言えます。
そこに弱アルカリ性の重曹でうがいすることで、口腔内が中和され、虫歯になりにくくなるという仕組みです。
1-3.口腔常在菌に作用する
また重曹には細菌抑制効果もあり、虫歯の原因菌や歯周病菌を抑制して虫歯や歯肉炎・歯周病の予防効果を発揮します。
歯茎を健康に保ち、口腔内を清潔に保つ手助けとなるため、口内炎予防にもつながります。
1-4.洗浄・消臭・漂白の作用が応用できる
重曹はもともと洗浄・消臭効果が有名です。
そこで重曹水でうがいすることにより、口臭予防や臭いの原因とも言われる「舌苔」の除去効果もあります。
舌苔だけでなく歯の表面の汚れや着色を落とす効果も期待できます。
2.重曹うがいの適切な濃度とは?
2-1.重曹水をつくるために準備するもの
重曹はドラッグストアや量販店、スーパー等の生活用品コーナーで購入することができます。
注意点として、工業用や掃除用として販売されているものには不純物が混じっている恐れもあるため「食用」または「薬用」のものを選びます。
溶かす水は水道水を使いましょう。ミネラルウォーターや浄水器の水は、塩素が取り除かれているため腐りやすくなってしまいます。
作り置きするのであれば水道水がお勧めです。
2-2.重曹水を作る際の分量
1回のうがいに水道水200ml(約コップ1杯)に、小さじ1/2量の重曹を使用します。
水と重曹を混ぜるだけで簡単に作ることができます。
もし、作り置きしたい場合わかりやすい分量としては、500mlペットボトルに水を入れ、重曹3g(小さじ1杯)の割合で溶かします。
作り置きした場合は、すぐに腐るものではないため、冷蔵庫に入れて保管できます。
3.重曹うがいをするときの注意点
3-1.決められた濃度を守りましょう
濃度が濃いからといって成分がよく効くというわけではありません。
重曹水を作るときは決められた濃度を守りましょう。
高濃度ですと、刺激が強すぎるため、粘膜を痛めたり口内が荒れてしまう恐れがあります。
保管の際は誤って飲んでしまわないように、ペットボトルに明記したりと工夫して保管して下さい。
3-2.年齢によって重曹の適量は変わる?
重曹水の濃度は特に年齢によって違って作るようなことはありません。
しかし、重曹の持つ特性により、年齢によっては気を付けた方が良い注意点はいくつかあります。
3-3.誤って飲み込んでしまう年齢は注意
重曹は体に優しい成分ですので、万が一飲み込んでしまっても健康被害はないため、お子様からお年寄りまで使用することができます。
ただし、重曹には塩の約7割の塩分が含まれていますので、重曹水を誤って飲み込んでしまうと塩分過多になる恐れがあります。
塩分の摂取制限をされている方や、まだうがいが苦手な幼いお子様は注意して下さい。
3-4.重曹の持つ研磨作用に注意
重曹には「研磨作用」があります。
これが歯の表面の汚れ等を落として歯を白くする効果でもありますが、頻繁にうがいすることで歯の表面にあるエナメル質を削ってしまう恐れがあるのです。
歯の質が薄い乳歯や、歯の質が弱い人、もともと歯の表面が粗くなっている高齢者等は毎日使用することは避け、多くても週に1~2回のペース程度にしておきましょう。
まとめ
重曹水でのうがいは、虫歯や歯周病等さまざまな口腔内のトラブルに効果のある万能なうがい法です。
成分も体に優しいもので安心して使用することができます。
作るときは濃度に注意し、特に幼いお子様やお年寄りが誤った使用方法を行わないよう、管理に十分注意して取り扱うようにしましょう。
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