重曹を使ったオーラルケアは、手軽で費用も安いため、徐々に広まりつつあります。
重曹というのは、家庭に常備されているケースが多いので、始めようと思えばその日から始められるのが大きな利点といえます。
ただ、そこで気になるのが、重曹うがいや重曹での歯磨きは、誰がやってもいいのかという点です。
ここでは、重曹での歯磨きやうがいは、赤ちゃんや子どもでもやっていいのかについて詳しく解説します。
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1.重曹でのうがい・歯磨きの安全性について
重曹を使ってうがいや歯磨きをする場合、体にとって安全かどうかは重要なポイントです。
特に赤ちゃんや子どもが重曹を使う場合は、安全性が何より大切といえます。
1-1.食用の重曹を使用する
市販されている重曹には、食用のものと業務用のものとがあります。
業務用のものは価格が非常に安いため、まとめ買いするとかなりお得といえます。
けれども、重曹をうがいや歯磨きに使用するのであれば、業務用のものは避けましょう。
口腔内はとてもデリケートな組織ですので、そうした業務用の重曹では安全性を確保することが難しいといえるからです。
これは重曹うがいを赤ちゃんや子どもに使用するケースだけでなく、成人に使用するケースでも同じことがいえます。
1-2.自分自身でうがいができるかがポイント
重曹を使ったうがいや歯磨きは、口に含んだ重曹水を最終的に口腔外に吐き出します。
なぜなら、重曹水というのはそのまま飲み込むと、体にあまり良くないからです。
ですから、重曹でのうがいや歯磨きを安全に行うのであれば、自分自身でうがいができるかがポイントとなります。
例えば赤ちゃんに重曹うがいをさせると、重曹水をそのまま飲み込んでしまうケースが大半ではないでしょうか。
もちろん母親が重曹うがい後に無理やり吐き出させることは不可能ではありませんが、必ずしも成功するとは限りません。
そのため、赤ちゃんに対して重曹うがいや重曹歯磨きをさせることはお勧めできません。
子どもに関してはケースバイケースといえます。
子どもといっても年齢が様々ですし、自分自身でやれることが大きく異なってきます。
そこで目安となるのが自分自身でうがいができるかどうかです。
重曹水を口に含んでうがいをし、それを自分の意志で吐き出すことができるのであれば、重曹うがいや重曹歯磨きをしても問題はないといえます。
1-3.安全な濃度で重曹水を作る
重曹を使って安全にうがいや歯磨きをするのであれば、濃度調整に気を使いましょう。
高い濃度で重曹水を作ると、当然のことながら体に悪影響が生じることがあります。
逆に、重曹の濃度が薄すぎると、重曹うがいや重曹歯磨きの効果も薄れてしまいますので、重曹を使用する意味がなくなってしまいます。
重曹で安全にうがいや歯磨きをする目安となるのは、500mlの水に小さじ1杯程度です。
この比率で重曹水を作れば、安全にうがいや歯磨きを行うことができます。ちなみに小さじ1杯の重曹というのは、約4gです。
2.赤ちゃんに対するオーラルケアの必要性について
さて、ここまで赤ちゃんに対して、重曹うがいや重曹歯磨きが安全かどうかを解説してきましたが、そもそも赤ちゃんにはオーラルケアが必要なのでしょうか。
2-1.赤ちゃんには歯が生えていない
皆さんもご存知の通り、赤ちゃんには歯が生えていません。
ですから、虫歯になることもありませんので、赤ちゃんに重曹で歯磨きをさせる意味もないといえます。
うがいに関しても同様に、虫歯予防を目的としているのであれば重曹をわざわざ使用する必要はないといえるでしょう。
2-2.赤ちゃんは唾液の分泌量が多い
いくら歯がないからといっても、お乳を飲んだ後なにもせず放置しておくのは衛生上良くないように思えますが、ご安心ください。
赤ちゃんのお口の中では、一日を通して沢山の唾液が分泌されるため、衛生状態が悪くなるというのはまずありません。
唾液には自浄作用や抗菌作用などがあるため、何もせずとも自ずと口腔内を清潔に保ってくれるのです。
2-3.歯が生えてきたら歯磨きを始める
赤ちゃんは生後半年くらいから歯が生え始めますので、歯磨きを開始するとしたらこのタイミングでしょう。
ただ、赤ちゃんの歯はまだまだ未完成ですし、大人の歯と比べると非常に脆弱ですので、重曹を使った歯磨きはあまりお勧めできません。
もしも歯磨きをするのであれば、歯磨き粉は使用せず、赤ちゃん用の歯ブラシだけで軽く磨くようにしてください。
3.まとめ
このように、赤ちゃんや子どもに対して重曹を使うのであれば、様々な点に気を付ける必要があります。
重曹うがいや重曹歯磨きをするのであれば、何より安全性に気を配るようにしましょう。
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