気になる口臭をどう対処したらよいのか、病院に行くべきなのか気になることはありませんか?
そもそも「口臭」は病気なのでしょうか?
また、「何か病気のサインだったらどうしよう」と思っても、自己判断が難しいことと思います。
ここでは、口臭について詳しく説明しながら、受診をお勧めする場合等をご紹介します。
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1.口臭は病気?なぜ起こるの?
1-1.口臭は病気なの?
口臭とは口から発せられる臭いのことです。
口臭自体は病気ではなく、誰にでも起こる現象です。
口臭は、さまざまな要素が起因するのですが、大きく2つに分けられ、一時的な臭いである「生理的口臭」と、慢性的な臭いの「病的口臭」があります。
そして、生活習慣や体内環境によって臭いの度合いや種類に大きく違いがあります。
1-2.生理的口臭とは
健康状態や性別、年齢に関係なく、誰にでも起こり得る口の臭いのことです。
生活習慣や精神状態等が関係して発生する一時的なもので、口臭の多くは生理的口臭だとされています。
例えば臭いの強い食べ物(にんにく等)を食べた後や喫煙等からくる口臭が代表的な口臭になります。
また、口腔内が不衛生な状態で歯垢や食べカスによるもの、ストレスや睡眠等による唾液の減少からくるもの等が挙げられます。
1-3.病的口臭とは
何らかの病的な症状の一つとして発せられる臭いのことです。
例えば、虫歯や歯周病を放置していることから悪化して起こるもの、身体のどこかに病気を抱えている場合の内科学的なものが原因の場合が挙げられます。
病的口臭は、慢性的に臭いを発し、臭いもかなり強い場合が多いのに、本人は自覚症状が無いことが多いようです。
2.受診した方が良い「口臭」とは?
2-1.生理的口臭は受診の必要なし
生理的口臭はその原因となっていることが解りやすく、原因を排除できれば治まる一時的なものです。
例えば臭いの強い食品やタバコ・お酒等を控える、口の清掃をきちんと行う、生活リズムを整え、ストレス解消・十分な睡眠等を心掛けるといったような対処で改善されます。
2-2.受診すべき「病的口臭」は?
上述のとおり、歯磨き等口のケアをして、生活習慣を見直したのになかなか改善が見られない場合や、周囲の人に口臭を指摘されてしまったような場合は、病的口臭を疑う第一歩です。
また、薬品臭い、二日酔いのような臭い、甘ったるい感じの臭い等があると指摘されたら、体のどこかに病気が潜んでいるサインかもしれませんので、早めに受診されることをお勧めします。
3.内臓疾患(胃・肝臓等)に何か関係があるの?
3-1.口臭を伴うさまざまな病気
口臭を伴う病気として、慢性鼻炎や副鼻腔炎等の耳鼻科系疾患、胃潰瘍や肝炎等の内臓系疾患、糖尿病等の慢性疾患等が挙げられます。
副鼻腔炎等は独特な臭い、肝炎や糖尿病等はすえたような臭いが特徴です。
これらは自身で気づかないことも多く、周囲に指摘されてしまうことが多いようです。
3-2.内臓疾患による口臭
3-2-1.胃腸系疾患によるもの
胃腸の疾患があると消化不良を起こしやすくなります。
食べ物が胃の中で停滞してしまい発酵した臭いが、腸管から吸収されて血液を介して肺から排出されます。臭いはよく「卵の腐ったような臭い」と表現されます。
また、腸の疾患によって働きが低下すると腸内フローラのバランスが崩れ、悪玉菌が増加して臭い物質を発生させるのです。
3-2-2.肝臓系疾患によるもの
食事から摂ったタンパク質は分解されてアンモニアが発生します。
通常は肝臓で尿素に解毒され、体外に排出されるのですが、肝臓の働きが低下すると解毒しきれなかった臭い物質が血流を介して全身を巡ってしまいます。
口臭だけでなく体臭となって発せられ、その臭いはよく「アンモニア臭」と例えられます。
3-3.どこの病院を受診したらいい?
「もしかしたら?」と心当たりのある人は、専門の科のある病院を受診してよいと思いますが、もし「何が原因での臭いなのかわからない」という人は歯科に相談してもよいでしょう。
歯科医院の中には、口臭を診断してくれるところもあります。
受診の際には「口臭が気になるので受診したい」という主訴を最初に伝えるようにして下さい。
まとめ
口臭自体は病気ではなく、誰にでも生活の中で起こり得ることです。
しかし、時には病気のサインとして発せられる慢性的な口臭もあります。
内臓疾患と口臭に結びつきがあることをしらず、一生懸命口のケアをして、病気のサインを見逃してしまっているかもしれません。
口臭が気になる、周囲から指摘を受けた場合は、早めに関連の病院を受診することをお勧めします。
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