歯の着色の原因といえば、タバコのヤニですよね。
喫煙する習慣がある人は、タバコのヤニによる歯の着色に悩まされていることでしょう。
ここでは、なぜタバコのヤニで歯が汚れるのか、それを重曹で落とす方法や注意点などについて詳しく解説します。
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1.タバコのヤニはなぜ歯を汚すのか?
タバコのヤニによる歯の着色ですが、そもそもどんな成分によって歯が汚れるのか気になりますよね。
ただ煙を吸っているだけなのに、歯が黒ずんでしまうことに疑問を感じたことがある人もいらっしゃることでしょう。
タバコには、ニコチンとタールという2つの物質が含まれています。
ニコチンは神経系に作用する物質で、依存性があります。
タバコを吸って気持ち良くなるのは、主にこのニコチンによる作用とお考えください。
一方、タールは「ヤニ」と呼ばれている物質で、発癌性があります。
また、強い着色性を持っていますので、歯を汚す原因は主にタールにあるといえます。
タールはもともと、黒くて粘着性の高い油のようなものなので、口腔内で唾液などと混ざると、歯面にこびりついてしまいます。
その結果、歯の黒ずみを作るのです。
2.タバコのヤニを重曹で落とす方法
2-1.重曹歯磨きが最も効果的
タバコのヤニを重曹で落とすには、重曹歯磨きをすることが最も効果的です。
重曹歯磨きとは、市販されている重曹を使って歯磨き粉を作り、歯ブラシで歯を磨く方法です。
重曹を使ったオーラルケアには、その他、重曹水でうがいをするという方法がありますが、これでは歯面に付着したタバコのヤニをとることは難しいといえます。
2-2.食用の重曹を使う
一言で重曹といっても、食用から工業用、それから医療用まで様々な種類がありますが、重曹歯磨きでは食用のものを使用します。
これは万が一重曹で作った歯磨き粉を飲み込んでしまっても、体に与える悪影響が小さくなるからです。
ですので、重曹歯磨きをする際には、スーパーなどで販売している食用の重曹を選びましょう。
2-3.重曹歯磨き粉の作り方
重曹で歯磨きをする場合、まずは歯磨き粉を作る必要があります。
大さじ1杯の重曹に適度な量の水を加えながら、ペースト状になるまで混ぜてください。
歯ブラシに上手く乗るくらいの粘性が目安となります。
2-4.着色が気になる歯を重曹歯磨き粉で磨く
重曹を使った歯磨き粉ができたら、タバコのヤニで着色されている歯を歯ブラシで磨いていきます。
この時、強い力で磨いてしまうと歯を傷つけてしまうおそれがありますので、ブラッシング圧には気を付けましょう。
重曹には強い研磨作用があるため、1本1本の歯を丁寧に磨いていく必要があります。
3.うがいと歯磨き、どちらが有効?
重曹を使ったオーラルケアには、歯磨き以外にもうがいをする方法があります。
重曹を使ったうがいでは、重曹歯磨きよりも濃度の低い重曹水を使います。
また、歯を直接磨くことがありませんので、当然のことながらタバコのヤニを落とす効果は重曹歯磨きと比べて低いといえます。
ですので、歯に付いたタバコのヤニを落とすという点では、明らかに重曹を使った歯磨きの方が有効といえるでしょう。
4.どのぐらいの頻度で継続したらいい?
重曹での歯磨きは、あまり頻繁にやりすぎると歯を傷つけたり、歯を摩耗させたりしますので注意が必要です。
重曹歯磨きの頻度として目安となるのは、週に1~2回程度です。
喫煙習慣があって、ヤニの着色が目立つ人は、週に2回程度行いましょう。
タバコによる着色がそれほどひどくない場合は、週に1回、重曹による歯磨きを行ってみてはいかがでしょうか。
5.まとめ
タバコのヤニは、歯の着色の中でもかなり厄介な部類に入ります。
通常の歯磨きでは落とせないことはもちろん、重曹を使った歯磨きでも、適切な方法をとらなければなかなか綺麗に落とせません。
ですから、タバコのヤニによる着色が気になる方は、歯科医院でのホワイトニングや市販のホワイトニング歯磨き粉を使うことも検討してみてはいかがでしょうか。
これらの方法であれば、歯を傷つけるリスクも少なくすることができます。
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