歯に付着する汚れには、虫歯の原因となる歯垢と「ステイン」という着色汚れがあります。
歯垢は歯磨きで落とすことができますが、ステインは付着すると歯ブラシでお掃除しても落とすことができません。
では、どんな方法で落とすことができるのでしょうか。
ここでは、歯についた茶渋やコーヒー等、によるステインの除去について説明します。
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1.歯の表面に付着する「ステイン」
1-1.歯に付いている歯ブラシで落ちない汚れは何?
毎日歯磨きしていてもいつの間にか付着してしまう取れない汚れや着色は、「ステイン」といわれるものです。
毎日お茶やコーヒーを飲む、タバコを吸う、ワインを飲む等、趣向品の生活習慣の中から色素が沈着します。
1-2.「ステイン」はなぜ歯を汚すのか
歯は一番表層が「エナメル質」で覆われています。
歯のツルツルした表面や白さを感じるのはこのエナメル質があるおかげです。
エナメル質の表面は唾液によって「ペリクル」という薄い膜で覆われていますが、ここにステインの元となるニコチンやタンニン、カルシウム、金属イオン等、が結びつくとステインとなって着色してしまうのです。
1-3.着色しやすい人は?
ステインは唾液の「ペリクル」との結びつきが関連しています。
そこで唾液の成分によって着きやすい人と着きにくい人があります。
また、趣向品が増える20代から目立つ人が増え始め、30代以上になると落ちにくくなるとされています。
1-4.着色を落とす方法
ステインが付着したら、基本的には歯磨き粉と歯磨きでは落すことができません。
そこで歯科医院でクリーニングを受けて落とすのが一般的です。
着色に効果的な洗口液や液体歯磨きも販売されていますが、予防効果はあっても着いてしまった汚れを落すまでの効果はないのです。
では自宅でできる着色を落とす方法はあるのでしょうか?
2.重曹を使って自宅で手軽に着色を落しましょう
2-1.重曹を使って自宅で簡単!着色除去法
手頃なお値段で購入でき、自宅でできる着色除去として、重曹で磨く方法があります。
重曹はお料理にも使われる天然素材で体にも安心です。
重曹が持つ研磨作用や弱アルカリ性の性質によって歯の表面に付着した汚れを落とします。
2-2.重曹で着色除去するための準備
使用するものは重曹と水のみです。
重曹はそのまま使用すると歯の表面になじまないため、大さじ1杯の重曹に対して水を少し加えてペースト状にします。
歯磨きの際に唾液と混じって流れないよう、少し固めに仕上げておくと操作性がよいでしょう。
2-3.重曹で着色除去する手順
まず、出来上がった重曹ペーストを指に摂ります。
そして着色が気になる部分にこすりつけながら載せていきます。
その後すぐに歯磨きするのではなく、できれば5分ほど時間を置きましょう。
この待機時間に汚れが重曹によって化学反応を起こし浮いてきます。
その浮いた汚れを歯ブラシで磨くという手順です。
2-4.重曹を使用した歯磨きの注意点
重曹の研磨作用で歯の表面を傷つけてしまわないように、歯ブラシは柔らかい毛先のものがおすすめです。
また、過剰な歯磨きも避けて毎日の歯磨きに時折取り入れる程度が良いと思います。
使用する重曹を選ぶときは食用にしましょう。
工業用は不純物が入っていることがあり、体に安心とは言い切れません。
そしてもう1点は、重曹は塩分が強いため、塩分制限されている人は使用を控えた方がよいでしょう。
3.重曹以外にも自宅で着色を落とす方法はある?
3-1.美白用歯磨き粉を使用する
最近では美白を目的とした、ホワイトニング効果のある歯磨き粉も市販されています。
これには歯の汚れを落すための研磨剤やステインを浮き上がらせるための成分が配合されています。
方法としては重曹ペーストと同じですが、かかるコストは比べるとかなり高価になってしまいます。
3-2.消しゴムやスポンジでこする
通販等、で販売されている、歯の着色用の消しゴムやスポンジで歯の表面をこするという方法もあります。
成分に研磨剤が含まれているため、あまりゴシゴシと擦りすぎて歯の表面を傷つけてしまう恐れがあります。
表面に傷があると着色しやすくなってしまうため、使用する頻度に気を付けて使う必要があります。
まとめ
歯に着色したステインは、通常の歯磨きでは落とせません。そこで、歯科医院ではクリクリーニングをおこなうことがほとんどです。
自宅で除去する方法もありますが、美白効果の歯磨き粉や歯の消しゴム等、は高コストであるのと、取り扱いに注意が必要です。
そこで安価で体にも安心な重曹を利用した方法が、ホームケアとしては一番手軽で安全な方法です。
ただ、これも用法、用量を間違えると逆効果になるので注意しましょう。
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