唇に出来てしまった口内炎は、よく動かす場所なだけに、痛みも伴う上に、薬をつけるのが難しい場所でもあります。
ここでは、どのようなお薬が有効なのか、リップクリームを塗るのは効果があるのかについて説明します。
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1.唇にできる口内炎を詳しく知りましょう!
口内炎は、誰しも一度は経験があると思われる、口腔内の炎症です。口内炎はさまざまな原因で発生しますが、唇にできる口内炎は少し違う特徴もあります。
1-1.唇にできる口内炎とは?
唇にできる口内炎にはどんなものがあるでしょうか。
一般的な口内炎とされるのが「アフタ性口内炎」と呼ばれる口内炎です。
アフタ性口内炎は、誤って唇を噛んでしまったり、歯ブラシ等で傷つけてしまった等の、外因性の刺激がきっかけで発症する口内炎です。
1-2.ヘルペス性口内炎
口内炎の他の種類として「ヘルペス性口内炎」があります。
ヘルペス性口内炎は、1~3歳頃に発症することが多く、唇の端のただれ、歯ぐきの腫れによる出血、発熱、口の中に水疱ができたりするのが特徴です。
ヘルペス性口内炎は、一度かかると体調不良時などに再活性化して再発する傾向があります。
1-3.口角炎
「口角炎」と呼ばれる口内炎もあります。
口角炎は、口の端っこである「口角」に、ただれ、亀裂などができてしまう口内炎です。特徴としては、出血したりかさぶたができたりします。
体調不良時やビタミン不足など、一般的な口内炎と同様に発症することもありますが、口唇なめのようなクセから起こることもあります。
2.リップクリームは口内炎に有効か?
リップクリームといえば、薬用とされているものも市販されています。
冬の乾燥時期には、乾燥してひび割れてしまった唇をカバーするために愛用する人も多いと思います。
では、口内炎にもその効果は期待できるのでしょうか?
2-1.リップクリーム自体に治癒効果は望めない!
上述のとおり、口内炎はさまざまな理由で発症します。
薬用のリップクリームであったとしても、その基本的な効能は「保湿」や「保護機能」です。
口内炎の症状でただれた患部の保護にはなるかもしれませんが、リップクリーム含まれている成分には、直接的に治癒に繋がる作用はありません。
2-2.リップクリームを患部の保護目的で使用するとしたら…
ヘルペス性口内炎や、口角炎でただれたり切れてしまったりした患部に、保湿や保護の意味で使用するのであれば、含有成分を確認し薬用リップクリームを選びましょう。
中には「医薬品」として登録されているリップクリームもあり、ビタミン類のように口内炎の治癒力を高める効果があるとされている成分が入っているものもあります。
3.口内炎に有効的なお薬はある?
薬用リップクリームにビタミン類等を含有したものを使用するとしても、その成分量はわずかです。
では、リップクリームではなく、直接的に治癒効果を早めることのできる薬はあるでしょうか?
3-1.口の中を清潔に保ちましょう!
まず、薬を塗る前に、口の中を清潔に保ち、細菌が繁殖しにくい環境にすることが大切です。口の中が清潔でないと、薬の効果がでないことも考えられます。
清潔殺菌作用のあるうがい薬や、デンタルリンスなどの洗口液を上手に活用しましょう。
3-2.痛みがひどい場合には口内炎用の貼薬剤を
口内炎の薬として市販されているものは、塗り薬(アフタゾロンなど)とパッチ薬(アフタッチなど)があります。
歯科医院でも口内炎にはアフタゾロンなどが処方されることが多いようです。ただ、これらは対処療法で、保護することで痛み等を軽減する作用はありますが、根本治癒作用がある訳ではありませんので、その点はご注意下さい。
3-3.口内炎治療薬とされているスプレー剤や飲み薬は効果あり?
最近では患部にスプレーしたり、飲み薬などで口内炎に作用するというようなテレビCMも見られます。
成分としては、炎症を鎮める成分として、トラネキサム酸や甘草エキス、ビタミン類などを配合しています。
口内炎の原因はさまざまなため、万能ではありませんが、アフタ性口内炎であれば、効き目も期待できると思われます。
まとめ
唇にできた口内炎は見た目の問題もあって1日でも早く治したいものです。
リップクリームは口内炎治癒の効果はありませんが、患部を保護する意味であれば使用しても大丈夫でしょう。
リップクリームを使用する際は、薬用リップクリームを選びましょう。また、口内炎専用の塗り薬やパッチを併用すれば、より効果は高まると思います。
最近では口内炎の治りを助ける作用のある成分が含まれた飲み薬やスプレーなども市販されています。
ただ、万能ではありませんので、歯科医師の診断を受けた上で使用するようにして下さい。
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