気付くとお口の中にできている口内炎。歯茎がむずむずしたりうずいたりと、気になって仕方がなくなることもあります。あるいはかゆいといった軽い症状だけでなく、強い痛みを伴う口内炎もあります。
そうした様々な症状を引き起こす口内炎ですが、もしかしたらその裏にはもっと重い病気が隠れているかもしれません。
ここでは、歯茎がむずむずしたりうずいたりした時に考えられる病気や対処法について、口内炎を中心に詳しく説明します。
スポンサーリンク
1.歯茎がむずむずする、うずく、かゆいときの原因は口内炎か?
1-1.気付きにくい口内炎の症状
口内炎は紛れもなく病気の一つですが、あまり強い症状が現れないため、気づかずに何となく不快な思いをされている方も多いかもしれません。
歯茎がむずむずする、かゆいといった症状が現れていても、わざわざ鏡や写真でお口の中を確認する方は中々いないと思います。
せいぜい無意識に傷口を舌でいじるくらいしかできず、結果としてストレスだけがたまっていくことと思います。
ただ、それでは歯茎のむずむず、うずきの原因解決にはつながりませんので、まずはご自身で鏡などを用いてお口の中を確認してみましょう。
歯茎に白っぽいできものや潰瘍が生じていたら、口内炎である可能性が高いです。また、口内炎では、むずむず、歯茎がかゆい、うずくといった軽めの症状が現れることが多いと言えます。
1-2.口内炎では細菌感染が起こっている
口内炎は、傷口に細菌が感染しているケースがほとんどです。例えば誤ってお口の中の粘膜を噛む、硬いものを食べて歯茎に傷ができた際に、そこへ細菌感染が起こることで発症します。
ですので、口内炎は、単なる擦り傷や切り傷のようには考えない方が良いと思います。
では、なぜ口内炎では、歯茎がむずむずしたり、うずいたり、場合によってはかゆいといった症状が出てくるのでしょうか。
1-3.炎症反応によって口内炎がうずく
口内炎のような傷口に細菌が感染すると、炎症反応が生じてきます。口内炎が出来た部分には沢山の血液が運ばれ、細菌を排除するための物質などが沢山集まってくるのです。そうして炎症反応を起こすことで、細菌感染の悪化を抑えようとするのです。
口内炎のようなお口の中の傷だけでなく、その他の部位にできた傷でも、炎症反応が起こればむずむず、うずきといった症状が現れます。あるいは、傷口が治りかけている時も、かゆい、うずきといった症状が現れるかと思います。
つまり、歯茎がむずむず、うずきがあらわれている場合は、口内炎で炎症が起こっているか、口内炎自体が治りかけている可能性が高いといえます。
2.かゆいときは患部を刺激(皮膚で言うところの掻く、のような)しても問題ないのか?
2-1.口内炎はかゆくても刺激してはいけない
蚊に刺されると、皮膚がむずむずして、ついつい掻きたい衝動に駆られます。転んでできた傷口も、ある程度治癒が進むと、むずむず、うずきが発生し、掻きむしりたいという欲求が出てきます。けれども、それは傷口を悪化させる行為であることは言うまでもありません。
口内炎も同様で、歯茎がむずむずしたり、かゆくなったりしても、舌などで掻いてはいけません。
上述した通り、口内炎は細菌感染を起こしている立派な傷口です。そこを舌でいじくりまわすのは治癒を遅らせるばかりでなく、口内炎を悪化させる原因にもなります。
2-2.避けるべき口内炎への刺激
また、お口の中というのは、絶えず様々な刺激に晒されていますので、口内炎は皮膚にできた傷よりも配慮すべき点が多いと言えます。
具体的には、熱い食べ物や冷たい食べ物はできるだけ避けましょう。温度による刺激は口内炎の治りを遅らせます。
それから硬い食べものも口内炎をさらに傷つける危険性がありますので、注意が必要です。
その他、口内炎への刺激としては、歯磨きが挙げられます。ブラッシングの際に、歯ブラシが口内炎に当たるのは傷口に良くありませんから、口内炎を避けるようにして歯磨きを行っていきましょう。
まとめ
上述の通り、お口の中がむずむずしたり、うずいたりした場合は、まず口内炎が疑われます。
ただ、その他の病気で口内炎に似た症状が現れることもありますので、歯茎のかゆみ、うずき等の異常が感じられたら、まずは歯科医院で診てもらいましょう。
口内炎であれば口内炎用の薬(軟膏)等を処方してくれますし、その他の病気が疑われる場合は、精密検査の実施、もしくは別の診療科の紹介、診察等で病気を特定してくれると思います。
スポンサーリンク