ふと気づくと、歯ブラシに黒い汚れが付いていることってありませんか?
前に磨いた時の食べカスが残ったものと考えて、そのまま放置してしまうケースも少なくありません。でもその汚れ、もしかしたら歯ブラシに発生したカビかもしれません。
そもそも『歯ブラシにカビがはえる』という発想がない方もいらっしゃいます。そのため、歯ブラシのケアや保管方法など適当になりがちです。
ここでは、歯ブラシにカビがはえることによる弊害や引き起こす病気、それから適切なケア方法などについて説明します。
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1.使用後の歯ブラシにはカビや細菌が付着している
1-1.体に細菌を持っていない人はいない
どんなに清潔な人でも、お口の中には沢山の細菌が存在しています。
ほとんどの細菌は人体に無害ですが、一部は有害なものも存在し、虫歯菌や歯周病菌もその一つです。
また、空気中に浮遊している風邪の菌やカビの胞子などもお口の中に入り込みます。
それだけに日々の歯磨きというのは非常に重要なのですが、磨き終わった後の歯ブラシにも注意が必要です。
1-2.歯ブラシのケア
使用後の歯ブラシには、基本的にお口の中の細菌が付着しているものと考えて下さい。
ですので、使用後の歯ブラシもきちんと洗浄しなければ、そこに細菌やカビが繁殖することとなります。
例えば、台所のシンクや洗面台にもヌメリや黒ずみが出ることがありますが、その段階では、相当数の細菌が繁殖しています。
ですから、特に汚れの目立たない歯ブラシでも安心してはいけません。
そこには既に、虫歯菌や歯周病菌だけでなく、カビの原因となる真菌なども付着しているのです。
2.歯磨き後の歯ブラシを清潔に保つことが第一
歯ブラシのカビによる害や病気を防ぐためには、当然のことながら歯ブラシそのものを清潔に保つ必要があります。
最初に、歯を磨いた後は歯ブラシを流水でよく洗いましょう。
洗面台に溜めた水では不衛生ですので、水を流しながら洗うのがポイントです。
その後は歯ブラシをきちんと乾燥させることが大切です。
なぜなら、水分が付着していると、細菌やカビは急速に繁殖していくからです。
3.正しい歯ブラシの保管方法
あと、気を付けないといけないのが歯ブラシの保管方法です。
おそらく皆さんは、普段歯ブラシをコップや専用のホルダーに差していることと思います。
それ自体は悪いことではないのですが、ホルダーなどの手入れを怠ると、そこで細菌が繁殖して、歯ブラシにも広がっていくこととなります。
ですから、コップやホルダーというのは、常に乾燥するような状態にしておき、汚れが溜まり始める前に清掃することをお勧めします。
洗面所というのはただでさえ湿度が高く、カビや細菌が発生しやすい場所ですから、小まめに掃除をすることをお勧めします。
4.歯ブラシは定期的に交換する
上述のケアをきちんと実施していても、歯ブラシにカビが生えるケースがあります。
そのケースとは、あまりにも長く、同じ歯ブラシを使い続けたケースです。
物持ちの良い人は、数ヶ月間同じ歯ブラシを使い続けることもあるかと思います。
けれども、できれば歯ブラシは1ヶ月に1度は交換しましょう。
なぜなら、使い古された歯ブラシは、使うことで歯ブラシ自体に無数の傷がついていますので、カビなどが溜まりやすくなっているのです。
4-1.カビのはえた歯ブラシを使い続けると危険
カビが付着した歯ブラシを使い続けると、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
また、カンジダと呼ばれるカビが舌や口腔粘膜に生息するようになり、口臭や口内炎などの病気を引き起こすこともあります。
せっかく丁寧に歯磨きをしているのに、汚れた歯ブラシを使っていては元も子もありません。
歯ブラシに付いたカビには、そうした病気や弊害を引き起こすリスクがありますので十分注意しましょう。
まとめ
一見すると清潔に見える歯ブラシにも、沢山の細菌やカビが付着しています。歯ブラシの手入れや保管方法を誤ると、あっという間に雑菌が繁殖します。
皮肉な話ですが、お口の中を綺麗にする行為が、逆に細菌やカビに感染させる行為へと変わることもあり得るのです。
それだけに日々、歯ブラシの手入れや保管方法には十分気を付けていきたいところです。
もちろん、毎日歯ブラシからホルダー、洗面場の隅々に至るまで綺麗に掃除することは大変だと、最初はできる範囲で清潔に保つようにしていきましょう。
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