歯周病対策として効果的な歯磨きとはどんな方法なのでしょう。
また、その際使用する歯ブラシはどんなものがよいのでしょうか。
ここでは、歯周病対策に有効な歯磨き、および歯ブラシのかたさや毛先の形状の選び方について説明します。
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1.歯周病対策に有効な歯磨き
1-1.正しい歯磨きは歯周病対策の基本
歯周病の原因は、歯に付着した歯垢(プラーク)です。
歯垢が長期間付着したままの状態にあると歯茎が炎症を起こします。
そこで正しい歯磨き法で、歯垢をしっかり落とすことが何よりも歯周病対策には欠かせません。
そこで、有効的な歯磨き法をご紹介します。
1-2.歯周病対策に有効な歯磨き法
歯ブラシは歯の表面だけを磨くのではなく、毛先を歯と歯ぐきの境目に直角(90度)に当てます。
この時の圧力は、毛先を歯茎に当てた時に歯茎の色が若干白っぽく見える程度の軽い力です。
毛先を小刻みに動かして1本ずつ丁寧に振動させるようなイメージで歯ブラシを動かして下さい。
大きく引いたり押したりする動きは、毛先で歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあるので気を付けましょう。
1-3.歯並びが悪いところは特に注意
歯並びが悪く凸凹している部分は、毛先が届きにくく歯垢も残りやすい部分です。
そこは歯周病になりやすい部位でもあります。
毛先が届かない場所は歯ブラシを縦にして上下させたり、毛先をグルグル回すように磨いたり工夫して磨きましょう。
1-4.正しい歯磨き方をマスターするには?
歯磨き法は、検索すればたくさんの情報を目にします。
しかし、口の中は一人一人違い、全てが基本的な歯磨き法に当てはまるわけではありません。
自己流では十分な清掃とはいかないことが往々にしてあります。
一番良いのは歯科医院で歯みがき指導を受けることです。
歯科医院では歯科衛生士が、皆様のそれぞれの口の状態や歯周病の進行度に合わせた歯磨き法を教えてくれます。
2.歯周病対策に効果のある歯ブラシとは?
2-1.毛先の開いていない歯ブラシを使いましょう
歯磨きの方法が良くても、適した歯ブラシでなければ効果も落ちます。
まず歯磨き全般において言えることですが、毛先の開いてしまった歯ブラシでは、歯垢を落とす能力が低くなってしまいます。
歯ブラシを裏側から見た時に、ヘッドの部分から毛先がはみ出して見えたら交換しましょう。
2-2.歯ブラシの毛のかたさはどれくらいがよい?
一般的な歯ブラシは、毛のかたさによって「かため(H)」「ふつう(M)」「やわらかめ(S)」の3種類で販売されています。
歯周病予防として使用するのであれば、ふつうタイプの歯ブラシを。
歯周病を発症していて歯茎に腫れや出血がある人や、歯茎が下がってしまっている人は、やわらかめを使用しましょう。
やわらかめの毛先の場合、歯垢を落す能力が低いため、時間をかけて丁寧に磨いてください。そして症状が改善されたらふつうタイプに切り替えて下さい。
2-3.歯ブラシの毛先
歯周病用に毛先が極細な形状に開発された歯ブラシが市販されています。
これは、歯周病で深くなった歯周ポケットの汚れまで毛先が届くように開発されました。
しかし、実際に歯周ポケットに毛先を入れるためには、かなり技術が必要になります。
中には細い毛が当たるためチクチクと痛みを感じる人もいるようです。
症状が進行し、毛先が細いものの方が使いやすいと思われる方は使用してもよいのですが、予防や軽度の歯肉炎であれば、普通のラウンドカット毛先で十分です。
3.歯周病対策に歯ブラシの補助をしてくれるグッズ
3-1.歯周病対策には歯ブラシだけではない!
歯ブラシのみでの清掃効果は約約60%程度と言われています。
どんなにしっかり時間をかけて磨いても、全ての歯垢を落すことは難しいのです。
そこで、歯ブラシの毛先が届かない部分には歯垢が残り、歯周病の原因となってしまいます。
そこで、歯ブラシと併用して他にも道具を使うことで、歯磨きの効果をアップさせることができます。
3-2.デンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう
歯と歯の間は毛先が届かず、どうしても歯垢が残ってしまいます。
そこでデンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシで、歯と歯の間をお掃除すると、清掃効果80%以上にアップします。
歯と歯の間が詰まっている部分にはフロス、歯と歯の間が広い場合、凸凹している部分には歯間ブラシが有効です。
歯ブラシと併せて、ぜひ取り入れてみて下さい。
まとめ
歯周病対策に道具選びも大切ですが、一番大切なのは「正しい歯磨き」、これにつきます。
まずは、しっかりと歯磨きできるよう、歯科医院でブラッシング指導を受けましょう。
そして自分のお口の状態に合ったタイプのかたさや毛先の歯ブラシ選びや、補助的な道具をプラスすることで、歯磨きの効率をさらにアップすることに繋げていくようにしましょう。
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