口内炎ができた時に、自宅に軟膏などの治療薬があれば問題ありませんが、なかった場合は厄介ですよね。
口内炎というのは、口腔内というデリケートな部分に生じるデキモノですので、痛みや違和感があると気になって仕方がなくなる場合もあります。
そんな時、はちみつのような身近なもので治療をできたら便利ですよね。
ここでは、はちみつやメープルシロップが口内炎に対して効果があるのかについて、詳しく解説します。
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1.口内炎に対するはちみつの4つの効果
はちみつが口内炎に効くというのは有名な話ですよね。
ですから、もうすでに口内炎に対してはちみつを使ったことのある人もいらっしゃることでしょう。
でも実際のところ、はちみつは口内炎の治療に役立つのでしょうか。
1-1.はちみつが持つ殺菌効果
はちみつには殺菌効果というものがあります。
つまり、細菌を殺したリ、細菌の増殖を抑える効果のことですね。
そして口内炎というのは、多くの場合、口腔内の傷口などに細菌感染が加わることで生じる病変ですので、はちみつの殺菌効果は口内炎に有効といえます。
とはいえ、市販されている薬剤のような強い殺菌効果は期待できません。
また、口内炎の部分に塗布したとしても、唾液などですぐに流れ落ちてしまいますので、持続性もないといえます。
ですから、口内炎への細菌効果はそれほど高いとはいえないでしょう。
1-2.はちみつによる消炎作用
はちみつは、細菌を殺す効果だけでなく、炎症を抑える作用も併せ持っています。
いわゆる消炎作用と呼ばれるものです。
口内炎は口腔粘膜に炎症が生じている病気ですので、はちみつによる消炎作用は効果的であるといえます。
ただ、これも上述した殺菌効果と同様に、市販の薬剤ほどの効果は期待できませんので注意が必要です。
1-3.はちみつに含まれるビタミンB
口内炎の治療には、ビタミンBの摂取が効果的です。はちみつにはそのビタミンBが豊富に含まれていますので、はちみつを体に摂り入れることは、口内炎の治癒を促進することにつながるでしょう。
また、はちみつはビタミンB以外の栄養素も豊富であるため、口内炎が生じた際には積極的に摂取していきたいものです。
なぜなら、口内炎ができる時というのは、ストレスや疲労がたまっているなどして、体の免疫が下がっている状態だからです。
そこで栄養素が豊富なはちみつを摂取すれば、全身の免疫力回復にもつながるのです。
1-4.粘性の高いはちみつで口内炎をカバーする
はちみつはとてもドロドロとした性質を持っています。
これを粘性が高いといい、口内炎の表面に塗ることで、さらなる細菌感染や、食物で口内炎が傷つくのを防ぐ役割を果たしてくれます。
その結果、口内炎の治癒促進に寄与するといえるでしょう。
2.口内炎に対するメープルシロップの効果
2-1.メープルシロップには殺菌効果がない
口内炎にメープルシロップが効くのであれば、同じような性質のメープルシロップも口内炎の治療に役立ちそうですよね。
ところが、両者は似て非なるもので、決定的な違いがひとつあります。
それは殺菌効果の有無です。
はちみつには殺菌効果があることは、科学的にも証明されていますが、メープルシロップにはそれがありません。
この違いは非常に重要です。
2-2.メープルシロップ高い粘性と豊富な栄養素
メープルシロップには、はちみつと同様にビタミンBが豊富なだけでなく、高い粘性も有意しています。
ですので、栄養素の補給によって口内炎の治癒を促進し、口内炎をカバーすることで外来刺激から病変部を守るという効果が期待できます。
3.まとめ
このように、はちみつとメープルシロップでは、口内炎に対する効果が違いますので、有効性の高さという点からは、はちみつの方がお勧めできます。
ただし、どちらにせよ口内炎用の軟膏薬と比べると、治療効果は著しく低いといえますので、一時的な対症療法として活用することが望ましいです。
口内炎をきちんと治すのであれば、市販の軟膏なり、医療機関で処方される薬剤を使用することが重要です。
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