口内炎の原因というと、ストレスや偏った食事など、生活習慣の乱れなどが思い浮かぶかと思います。
こうした原因の多くは、結果的に体の免疫力を低下させることで口内炎を発症させているのです。
ここでは免疫力の低下がどのように口内炎と関係しているのかについて詳しく解説します。
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1.免疫力の低下が引き起こす口内炎とは
免疫力の低下が原因で発症する口内炎は、アフタ性口内炎と呼ばれているものです。
表面が灰色や黄白色の膜で覆われていて、舌で触ると潰瘍状の形態が確認できるかと思います。
アフタ性口内炎は最も一般的な口内炎の一種で、誰しも一度は口腔内に出来たことがあることでしょう。
2.免疫力の低下による口内炎ができやすい場所
免疫力の低下によってできるアフタ性口内炎は、口腔内のいろいろな部位に生じます。
具体的には、歯茎や頬の内側の粘膜、口蓋、舌や口唇などです。
どこにできやすいかは個人差がありますので、一概にはいえません。
3.そもそもなぜ免疫力低下が口内炎につながる?
口内炎以外の病気でも「免疫力の低下」という言葉がよく使われますが、そもそもなぜ免疫力の低下が病気の原因となるのでしょうか。
3-1.アフタ性口内炎の原因は細菌感染
アフタ性口内炎では、粘膜で炎症が生じています。
この炎症は細菌感染によるものなので、アフタ性口内炎の根本的な原因は、細菌への感染ということができます。
ただ、私たちの口腔粘膜は、病原体の侵入を阻むような防御機構が構築されていますので、本来であればそう簡単に細菌が感染するようなことはありません。
けれども、何らかの理由で免疫力が低下すると、そうした防御機構自体が機能しなくなるため、細菌感染が容易に起こってしまうのです。
3-2.口腔粘膜の傷口から細菌が侵入する
歯で頬の粘膜を噛んでしまったり、尖った食べ物で口唇や舌を傷つけてしまったりすると、そこから細菌が侵入します。
健康な状態であれば、侵入してきた細菌を免疫機構によって退治することができるのですが、免疫力が下がっていると、血液中に存在している免疫細胞の元気がなくなり、細菌の侵入を簡単に許してしまうことになります。
これが、免疫力低下による口内炎発症のメカニズムです。
もちろん、口腔内に明らかな傷口がなくても、免疫力の低下によってアフタ性口内炎ができることがありますので、いろいろなケースがあるとお考えください。
4.免疫力低下による口内炎の予防
免疫力の低下による口内炎を予防するには、とにかく免疫力を下げないことが重要です。
あるいは下がってしまった免疫力を正常に戻す努力を行いましょう。
4-1.良質な睡眠を十分にとる
免疫力を上げる方法としては、まず質の良い睡眠を十分とることが挙げられます。
睡眠不足は免疫力を著しく低下させます。
アフタ性口内炎のような免疫力低下による病気は、睡眠不足によるところが非常に大きいです。
4-2.蓄積したストレスを解消する
現代社会はストレスから逃れることはできません。
学校でも職場でも、ストレスを一切受けないという人は皆無でしょう。
いずれの場所でも人との関わりは不可欠であり、ストレスを被ることも避けられません。
そして、ストレスというのは、免疫力を低下させる主な原因の一つです。
そうした回避することのできないストレスは、趣味や運動などによって解消することをお勧めします。
ストレスを受けることは仕方ありませんので、心や体にため込まないように努力しましょう。
4-3.偏食を避ける
免疫力は血液の成分によって支えられています。
つまり、血液の状態が良好であるほど、免疫力も正常であることを意味します。
良好な血液は、バランスのとれた食事で作ることができます。
外食やインスタント食品ばかりに頼らず、新鮮な食材をバランス良く摂ることで、免疫力が高まり、その結果、口内炎を予防することが可能となります。
5.出来てしまったものの治し方とは?
口内炎が出来てしまったら、市販の軟膏を塗布するか、歯科あるいは皮膚科などで治療してもらうことをお勧めします。
軽度の口内炎であれば、十分な睡眠をとったり、バランスのとれた食事を摂取したりすることで、自然と治っていくことでしょう。
6.まとめ
口内炎と免疫力には、密接なつながりがありますので、口内炎を予防するのであれば、いかに免疫力を正常に保つかがポイントとなります。
上述したような方法を実践して、口内炎をしっかりと予防しましょう。
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