「乳酸菌」といえば、健康のために摂取するとよいとされるもののイメージですね。さまざまな種類があり、効果もさまざま。果たして歯周病にも効果があるのでしょうか?
乳酸菌の働きや、歯周病に効果があるかなどを詳しく検証してみましょう。
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そもそも乳酸菌は歯周病に有効?
お口の中には目に見えない「常在菌」がたくさんいます。その数は500種類以上といわれていて、菌の数は100億以上!
その中でも代表的な菌が、虫歯の原因菌となる「ストレプトコッカスミュータンス菌」と、歯周病の原因菌である悪玉菌「ジンジバリス菌」です。
口腔内に常在する歯周病の原因悪玉菌
厚生労働省は、35歳以上の8割以上の人が歯周病だという調査結果を報告しています。
歯周病の原因は歯の汚れであるプラーク内の歯周病菌です。そのなかでも「ジンジバリス菌」が作り出す酵素によって、歯周組織が破壊される病気です。また悪臭を放ち、口臭の原因菌になることでも有名な菌です。
お口の環境を良くする善玉菌はいるの?
お口の中にはミュータンスやジンジバリスのような悪玉菌ばかりではありません。体に良い作用をする善玉菌もちゃんと存在しています。
虫歯予防に効果のあるロイテリ菌や、歯周病予防に効果があるLS1といった「乳酸菌」です!
歯周病予防に役立つ乳酸菌とは?
ひと昔前まで歯周病対策は、歯科医院でのクリーニングや歯石除去を受け、毎日正しいブラッシングを行うことでした。
しかし、東海大学医学部感染症研究室が「健康な人のお口の中にいる乳酸菌LS1に歯周病の原因菌を殺菌する効果がある」と発表しました。
乳酸菌が虫歯や歯周病の予防の手助けになることがわかってきたのです!
歯周病に効果がある!「乳酸菌LS1」
乳酸菌LS1は、唾液の中や歯と歯ぐきの間に棲みついている悪玉ジンジバリス菌に対抗する力を持っています。この乳酸菌LS1は「プロバイオティクス」。悪玉菌だけを殺菌する優れものの乳酸菌なのです。
悪玉の口腔常在菌であるジンジバリス菌を殺菌・抑制してくれることで、歯周病予防に繋がります。
ヨーグルトからも摂取できる?
「乳酸菌」といえば、一番に思い浮かぶのが「ヨーグルト」ではないでしょうか?
巷でも「歯周病予防にはヨーグルトを食べると良い」という方法を唱えている記事を見ることがあります。しかし、乳酸菌といえども種類が多く、全てが歯周病に効くわけではありません。
昨今、乳酸菌が表示されたヨーグルトがたくさん販売されていますが、「乳酸菌LS1」が含まれているヨーグルト製品は販売されていないようです。
ヨーグルトは歯周病予防に効果がないの?
ただ、歯周病の原因は今もなお、全て特定するには至っていません。ですから、ヨーグルトが本来持っている「善玉菌で口内のバランスを整える」という作用である「プロバイオティクス」の考え方からいくと効果がゼロとも言い切れないのです。
確実に作用するとされている乳酸菌LS1は含まれていませんが、口腔環境を整えるという意味でヨーグルトを食べるという予防方法も効果が期待できるかもしれません。
乳酸菌LS1で歯周病を予防しよう!
では、どうしたらLS1を摂取することができるでしょうか?
ヨーグルト以外で含まれる食べ物や飲み物はあるのでしょうか…
乳酸菌LS1を摂取するには…
乳酸菌LS1が含まれた食品や飲料物は現時点で見つかっていません。では、どうしたら摂取することができるのでしょうか?
現在、お菓子メーカーで有名な「湖池屋」のグループである「フレンテ」から販売されている乳酸菌LS1タブレット。御社独自の製法で生菌の製剤化技術を確立。特許を取得しています。
現在、これが乳酸菌LS1を有効成分とする唯一の食品です。
乳酸菌LS1タブレットの効果
善玉菌である乳酸菌LS1の働きは「プロバイオティクス」です。抗生物質のように、さまざまな菌を死滅させる働きと対比して、常在している有益な善玉菌を増やしてバランスを保つ働きのことをいいます。
タブレットでありながら、生菌が含まれているこの製品。摂取すると口腔内のLS1善玉菌が増加し、歯周病源菌である「ジンジバリス菌」、「インターメディア菌」を抑制する働きがあります。
まとめ
現代病といってもおかしくないであろう「歯周病」。乳酸菌を摂取することで予防効果が上がるのであれば、ぜひ取り入れていただきたいと思います。
ただ、これだけでは歯周病を完全に予防することはできません。
乳酸菌摂取を取り入れつつ、歯科医院での定期検診を受け、歯みがきなどのセルフケアで口腔内を日頃から清潔に保つことを心掛けていきましょう。
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