毎日の歯磨きは、市販の歯磨き粉を使っている人が大半かと思います。最近では虫歯予防だけでなく、ホワイトニング効果がある歯磨き粉も販売されており、そのバリエーションも豊富です。
ただ、ホワイトニング歯磨き粉は、値段の方が少し高めに設定されているため、手を出しにくいという欠点があります。そこで重宝されているのが重曹です。重曹は安価で手に入りやすいため、毎日の歯磨きに活用している人も増えてきています。
ここでは、そんな重曹歯磨きの欠点や注意点について詳しく解説します。
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1.重曹での歯磨きの欠点について
1-1 重曹の強い研磨作用
重曹で歯磨きをすることの欠点として、まず研磨性の高さが挙げられます。研磨性が高いということは、歯の表面についた汚れを除去しやすいことを意味しているのですが、磨き方を間違えると、歯のエナメル質を傷つけてしまう恐れがあるのです。
具体的には、重曹を使って長い時間、歯を磨き続けたり、強い力で歯をブラッシングしたりすると、歯質を傷つけることがあります。これは重曹を使った歯磨きにおいて、最も大きな欠点といえます。
1- 2 重曹水はしょっぱい
重曹歯磨きに使う重曹水は、水道水やミネラルウォーターなどに重曹を混ぜただけのうがい液であるため、言ってみればただの塩水です。
そのため、重曹水を使った歯磨きでは、しょっぱさを感じることがあります。この塩水独特のしょっぱさが苦手という方には、重曹歯磨きはあまりお勧めできません。
1-3 自分で作らなければならない
重曹で歯磨きをする場合、当然のことながら重曹水は自分自身で作らなければいけません。朝晩など、時間のない時にわざわざ重曹水を作るのは億劫であるという人も少なくありません。
市販の歯磨き粉であればチューブから出すだけで、すぐに歯磨きを開始できますが、重曹での歯磨きではそうはいきません。
ただ、重曹水もある程度作り置きすることができるので、毎回毎回作るのが面倒という方は、保存に適した量をまとめて作っておくことをお勧めします。
2.重曹での歯磨きの注意点について
歯磨きに重曹を活用している人は、主にホワイトニング効果を期待しています。重曹水の研磨作用で、歯面の着色汚れを効率的に落とすことができるからです。
けれども重曹歯磨きには、歯科医院で受けるホワイトニングのような歯を白くする効果はありませんので注意が必要です。歯科医院で受ける歯のホワイトニングというのは、歯を過酸化水素などの薬剤で漂白しているため、歯そのものが白くなっているとお考え下さい。
一方、重曹を使った歯磨きでは、あくまで歯の表面についた歯垢や着色汚れを除去しているだけなので、歯そのものは白くなっていないのです。そのため、歯のホワイトニング効果を期待して重曹歯磨きを始めようとしている人は、この注意点を頭に入れておいてください。
3.欠点や注意点があっても重曹歯磨きをするメリットはあるのか?
3-1 歯が傷つくことで汚れがつきやすくなる
このように、重曹での歯磨きにはいくつかの欠点と注意点があります。とりわけ歯を傷つける可能性があるという点については注意しなければいけません。歯をきれいにするために重曹水を使っているのに、歯を傷つけてしまったら元も子もありませんからね。
また、傷ついた歯というのは、それ以前よりも着色しやすかったり、歯垢や歯石がたまりやすくなったりしますので要注意です。
では、こうしたリスクを背負ってでも、重曹歯磨きをするメリットはあるのでしょうか。
3-2 歯磨きに重曹を使うことはデメリットの方が大きい?
重曹を使って上手に歯磨きをすれば、低コストで歯の汚れを落とすことができます。重曹水の塩分濃度を適切にし、ブラッシング圧やブラッシング時間なども最適化すれば、安いコストで効率的に歯面の汚れを除去することができるのです。
ただ、そこまで上手く重曹水を使いこなすことができるのは、ごく一部の人といえますので、実際の所はデメリットの方が大きいといえます。
4.まとめ
重曹を使った歯磨きには、メリットとデメリットの両方がありますが、どちらかといえばデメリットの方が大きいです。ですから、重曹歯磨きを行うのであれば、上述したような欠点や注意点があることを念頭に置いて実践することをお勧めします。
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