口内炎と口角炎・ヘルペス(口唇ヘルペス)の違いとは
- 2017/7/12
- 口内炎
皆さんは口内炎と同じような病気に、口角炎や口唇ヘルペスといったものがあるのをご存知でしょうか。どれも似たような病気に思えますが、原因や症状が異なる部分も多々あります。
ここでは、そんな口内炎や口角炎について、共通している点や異なる点、予防方法の違いなどを詳しく解説します。
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1. 口角炎とはどのようなものか?
口角炎とは、口角という口の両端に発生する炎症です。病変部は腫れたり、出血を伴ったりしますので、口角炎ができると色々と不便が生じます。
例えば、口を大きく開くことが難しくなるため、しゃべりにくくなります。また、食事もしにくくなるため、ストレスを感じることが多くなることでしょう。
2. 口角炎の原因
口角炎を発症する直接的な原因は、口角が何らかの理由で裂けることです。例えば、皮膚が乾燥しやすい冬場というのは、大きく口を開けた際に、口角が避けることがありますよね。そうした裂け目に、カンジダ菌などが侵入し、炎症を引き起こすこととなります。
また、口内炎のようにストレスや栄養不足、それから疲労の蓄積などが原因で発症しやすくなる傾向にあります。
3. 共通していること・違うことにはどんなことが挙げられるのか?
口角炎と口内炎、それから口唇ヘルペスには、共通していることと違うことがいくつかあります。
以下にその点を詳しく解説します。
3-1. 口角炎と口内炎で共通していること
口角炎と口内炎では、発症原因に共通している点が多いです。まず、口角や口腔粘膜に傷がつくことによって炎症が始まるという点は共通しています。
また、カンジダ菌やブドウ球菌のような細菌が患部で増殖し、炎症を増悪させるという点も同じです。その他、ストレスや疲労が炎症の発症を促進させるという点も共通しています。
3-2. 口角炎と口内炎の違い
口角炎と口内炎の違いは、炎症が発生する部位です。口角炎は文字通り口の両端である口角に発生しますが、口内炎は口の中に発生します。
そのため、口角炎と口内炎では症状にも違いが現れてきます。口角炎は口腔外であり、常に外気に触れているため、かさぶたができたり、患部が乾燥する傾向にあったりします。
一方、口内炎は口腔内に発生するデキモノですので、かさぶたができるようなことはありません。
3-3. 口角炎と口唇ヘルペスで共通していること
口角炎と口唇ヘルペスでは、ストレスや疲労が原因になるという点が共通しています。ストレスや疲労がたまると、免疫力が低下し、容易に細菌やウイルスに感染するようになるからです。
また、種類に違いはあるものの、病原体に感染することによって炎症が引き起こされるという点も共通しています。
3-4. 口角炎と口唇ヘルペスの違い
口角炎と口唇ヘルペスでは、炎症が発生する部位に違いがあります。口角炎はその名の通り口角に炎症が生じ、口唇ヘルペスは唇に炎症が生じます。
また、口角炎と口唇ヘルペスでは発症原因にも違いがあり、口角炎は主にカンジダ菌、口唇ヘルペスはヘルペスウイルスへの感染によって炎症が引きおこされます。
4. 予防方法は同じ?
口内炎と口角炎、口唇ヘルペスを予防する方法というのは、基本的に共通しています。以下に挙げるポイントを意識することで、効果的に炎症の発症を予防することができます。
4-1. 口腔周囲を清潔に保つ
原因となるようなウイルスや細菌、真菌などの増殖を防ぐため、口腔周囲を清潔に保つことで、口内炎や口角炎、口唇ヘルペスを予防することができます。
4-2. 口腔周囲の乾燥を防ぐ
口内炎や口角炎、口唇ヘルペスは、口腔周囲が乾燥することで病気の発症が促進されます。
乾燥した口角や口唇、口腔内ではウイルスや細菌が増殖しやすくなるだけでなく、外からの刺激によって傷つきやすくなるからです。
そのため、口腔周囲が乾燥しないよう意識することで、これらの病気の予防へとつながっていきます。
4-3. ストレスや疲れをため込まない
口内炎、口角炎、口唇ヘルペスに共通しているのは、ストレスや疲労が発症原因の一つとなっている点です。そのため、ストレスや疲労をため込まないことで、免疫力を正常に維持することができ、これらの発症を抑えることが可能となります。
5. まとめ
口内炎と口角炎、口唇ヘルペスには、上述したように共通している点と異なる点とが存在しています。それぞれの違いを意識することによって、対処法や予防法に役立ててみてはいかがでしょうか。
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