実は、唇や口角などに口内炎ができやすい人には共通点があります。
それは慢性的に唇の荒れや乾燥が見られるという点です。
そうなると、唇の荒れや乾燥が口内炎の原因になっているように思えますが、実際はどうなのでしょうか。
ここでは、唇の荒れや乾燥と口内炎の関係について詳しく説明します。
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1.唇の荒れや乾燥は口内炎の原因になっている
結論から先に書くと、唇の荒れや乾燥は口内炎が生じる原因の一つになっています。
口内炎というのは、唇や口腔内の粘膜に傷がつくことで生じるケースが大半です。
例えば、硬いものを食べて、唇や口腔粘膜に傷がつくとそこに炎症が起こって口内炎ができます。あるいは、傷ついた粘膜に細菌が感染して、口内炎ができることもあります。
そこで、唇の荒れや唇が乾燥した状態を思い浮かべてみましょう。唇が乾燥してカサカサしていると、ひび割れを起こしたり、時には出血したりすることもあるかと思います。
つまり、唇の水分が不足して、荒れや乾燥した状態というのは、ちょっとした刺激で傷ができてしまうのです。その結果、炎症や細菌感染が生じて口内炎を発症することとなります。
2.唇の荒れや乾燥から口内炎ができるメカニズム
では、そもそもなぜ唇が荒れたり乾燥したりするのでしょうか。
唇の荒れや乾燥は、体質、生活習慣、服用している薬、何らかの病気の症状など、原因は様々です。
2-1.乾燥肌で唇が慢性的に荒れている
最も多いケースは、乾燥肌という体質に由来する肌の荒れや乾燥だと思われます。
唇に限らず、全身的にも皮膚が乾燥しやすい人は、唇に口内炎ができる傾向が強いです。ですので、唇の乾燥や荒れによって頻繁に口内炎ができる人は、必要に応じてリップクリームなどを使用することをお勧めします。
リップクリームによって唇の乾燥が抑えられれば、口内炎が生じる頻度も下がってくるはずです。
ただ、中にはリップクリームが元で唇に口内炎ができる方もいらっしゃいます。これは、接触性皮膚炎とも呼ばれるもので、一種のアレルギー反応ともいえるため、該当する方は、リップクリームの使用にも十分な注意が必要であるといえます。
2-2.ストレスや疲労で免疫力が低下している
唇の乾燥によってできる口内炎で意外に多いのが、ストレスや疲れによって免疫力が低下しているケースです。
毎日の仕事で沢山のストレスを受け、疲労がたまってくると、免疫力が低下します。特に唇のような末端の組織は影響を受けやすく、その結果、乾燥や肌荒れをもたらすことがあるのです。
ストレス等で唇が乾燥し、口内炎を発症している人は、まず根本的な原因であるストレスを軽減、あるいは解消する方法を見つけることが大切です。
2-3.食生活の乱れが肌の荒れと口内炎を引き起こす
唇にできる口内炎の原因で、忘れられがちなのが食生活です。
毎日外食をしたり、コンビニの弁当ばかり食べたりしていると、どうしても摂取する栄養素が偏ってきます。特に口内炎との関わりが深いビタミンB群の摂取が不足すると、唇の乾燥から口内炎ができやすくなります。
唇の荒れや乾燥が気になる方は、摂取する栄養素についても見直す必要があります。とにかく早く症状を改善したいという人は、ビタミンB群を豊富に含む食品、若しくはサプリメントで摂取することをお勧めします。
2-4.大きな病気が隠れていることもある
唇の荒れで口内炎ができる原因の中で、最も深刻なのは、その裏に何らかの病気が隠れていることです。
具体的にはアトピー性皮膚炎や白板症、それから種々の感染症も考えられます。ただ、こういった病気が隠れている場合は、唇の口内炎以外にも、その他の部位に何らかの症状が現れていることが多いです。
ですから、唇の乾燥による口内炎が気になる方は、全身にも何らかの自覚症状が出ていないかを確認することをお勧めします。
自分ではよく分からない場合は、病院で一度検診を受けるのも良いでしょう。
まとめ
唇の乾燥や荒れが原因で口内炎が生じることは多々あります。
その原因も幾つの原因が挙げられ、人により、主因が大きく異なってきます。
唇の乾燥による口内炎が気になる人は、まず自分がどのタイプに当てはまるのかを知ることから始めましょう。口内炎ができる原因がわかれば、対処の仕方も自ずと分かってきます。
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